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〈エンジニアド ガーメンツ〉デザイナー・鈴木大器が手がける、新生〈バラクータ〉に注目

トラッドは進化し続ける。ファッションの新しいトピックをブルータスの視点で紹介するスペシャルなコラム通信!さてさて、2023年の秋冬はどんな服を着ようか。

photo: Yoshio Kato / text: Minori Okajima

英国ブランドの〈バラクータ〉が進化したようだ

エンジニアド ガーメンツ〉のデザイナーで、現在はニューヨークを拠点に活動している鈴木大器。彼が英国の老舗アウターブランド〈バラクータ〉とタッグを組み、クリエイティブディレクターに就任。名定番「G9」をはじめとするアイテムはもちろん、注目は昨季から展開する鈴木のカプセルコレクション「フォー クライムス」。

〈バラクータ〉が1950年代にアメリカ進出した際、当時商標が取得できなかったことから短期的に展開された、臨時のブランド名に由来している。鈴木自身がアメリカ・NYを拠点に活動しているということもあり、新しいコレクションにこの名前を冠したという。

さらに特筆すべきは、その素材選び。コーデュロイとツイード、モールスキンはイギリス、デニムはアメリカの生地メーカーから厳選。そしてこれらの素材を鈴木が以前より得意とする、クレイジーパターンで融合させている。

2シーズン目となる2023年秋冬コレクションは、鈴木いわく「秋色のミックス、大胆なパッチワーク、ボリュームのあるシルエット。英国のスタイルに、アメリカンテイストを加えることに重点を置いています」とのこと。鈴木大器による新生〈バラクータ〉から、今後も目が離せない。

Baracuta Four Climes