江口宏志/山本祐布子
つながりのある作り手の
優しい顔が浮かぶ食卓
江口宏志
一年の364日は、トースト、紅茶、フルーツ、ヨーグルト、グラノーラだよね。残り1日は餅(笑)。祐布子が実家にいた頃から?
山本祐布子
そう。ずっと、朝はパンと紅茶と果物。今もその流れで。
江口
毎朝6時半頃から食べ始めて、食べ終わったら子供を送りながら犬の散歩、畑と鶏の世話をするとだいたいスタッフが来る8時半になる。
山本
だから、おのおのの予定を確認し合いながら簡単に、所要10分くらいでちゃちゃっと。カンパーニュは地元で大人気の〈人舟〉、食パンは〈ペトラン〉から取り寄せたもの。パンにつけているのは、鴨川のハーブ農園〈苗目〉の蜂蜜と梅のジャム。自家製グラノーラには、南房総の〈AMBESSA〉のナッツを入れて。
ハーブティーと、ネーブルオレンジの花びらのヘビーシロップは、自分たちで作った〈mitosaya〉ブランドのもので。自然と、近しい知り合いが作っているものが多くなる。
江口
オープンキッチンに取り付けた〈ミーレ〉のバーベキューグリルが、今ではパン専用のトースターに。月初めの朝ごはんは、みっちゃん(長女)の発案で家族会議の時間になったけど、あまり定着しないよね。
山本
議題はだいたいムギ(犬)が悪さをするとか動物の問題ね。お小遣いのリマインドのためなんだから。
立川志らく
健康には気を使って
体に良いものをちょこちょこ食べています
『グッとラック!』のMCを務めるようになってから、これまでの夜型の生活から一変しました。毎朝5時に起きて歯を磨き、青汁を一杯。身支度を整えて7時ちょっと前に楽屋入り。スタッフと簡単な打ち合わせを済ませてから朝食をとります。
午前中はしゃべり通しなので、朝のエネルギー補給は大事です。テレビ局が毎日おにぎり弁当(月に2回はパン)を用意してくれるのですが、それだけだと栄養が偏るので家から色々と持参します。血液がサラサラになるというトマト、ポリフェノールの含有率高めのチョコレート、風邪を引かなくなると評判の《R−1》ヨーグルト、乳製品も食べた方がいいかなと思い、好物のチーズも一切れ。これはお楽しみ枠ですね。水筒の中身は8種の薬草が入った発酵冷茶。
すべてテレビ番組などの受け売りですが、体に良いといわれるものは積極的に取り入れています。なにせ運動する時間がないし、前屈しても110度くらいしか曲がらないほど体が硬くてストレッチもできない。歩くといえば趣味の買い物で、家から徒歩30秒のスーパーマーケットへ、週末に1週間分の朝食の買い出しに行くくらい。
せめて食べ物だけでも健康に良いものをとろうという魂胆です。昔は朝方まで映画を観ていましたが、今は夜すぐに眠くなっちゃう。酒もたばこもやらない。全国800人いる落語家の中で、おそらく最も健康な落語家でしょうね。
田中あずさ/園 健
旧フランス領インドシナを
思いながら食べる
ベトナムやカンボジアが恋しい休日の朝ごはんはこのメニュー。お粥はカンボジア風に。玄米の冷凍ごはんで炊いたお粥の上に大豆の発酵調味料と粉唐辛子をのせていただきます。この調味料を日本で簡単に作る時は、市販の納豆を軽く洗って叩いて、強めの塩で味をつけると現地に近い味に。
カンボジアでは市場でお粥を食べるのですが、白米以外にもウコンで色をつけたものや内臓入りのお粥があり、具にはササゲ豆やバナナのつぼみ、ドクダミの葉などを入れて食べます。目玉焼きはベトナム風。焼き加減は黄身が生くらいの状態で、醤油と唐辛子、レバーペーストをのせます。それをソースのようにし、バゲットにディップして食べます。予定がない日は朝からビールを開けて、ゆっくりとした時間を楽しみます。