大学でデザインを専攻していた仲間で、学生時代に立ち上げた〈ものや〉。卒業後は古道具店兼デザイン事務所として、古道具を売りながらプロダクトデザインも手がけるという個性派だ。
「惹かれるのは近代モダニズム的であったり、土着的な要素を持っていたりするもの。機能的すぎず、遊びが感じられるもの」と櫻井仁紀さん。現在は高垣崚さんと2人体制で店と事務所を営む。骨董市やリサイクルショップでの買い付けは、いつも2人で行うという。意見が一致したものだけを手に入れるというのがルールだ。
店に並ぶのは時計や照明、椅子、オブジェなど、カラフルさやフォルムのユニークさが際立つものが中心。どこか懐かしさを感じるものも多く、古いもの=経年の変化を楽しむものという既成概念を潔く取り払ったセレクトは軽やか。次世代を感じさせてくれる。