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モードな虫図鑑。やたらと長ーく進化する不思議な虫、ゾウムシ8種類を紹介

ギラギラ、トゲトゲ、モジャモジャ……。なにゆえに自然の摂理とやらは、こんなにも奇妙なデザインの昆虫たちを生み出したのか。人知を超えた造形美を、まずはとくとご覧あれ! 標本制作/福井敬貴

Photo: Tetsuya Ito / Text: Shogo Kawabata

Weevil(ゾウムシ)とは?

その名の通り、象の鼻のような長い口吻(頭部の口にあたる部分)を持つ虫。口吻は産卵の際に樹木や種子に穴を開けるために進化したものが多い。種類が多く、非常に多様性がある。ゾウムシの仲間であるオトシブミは首が発達して長くなっており、オス同士は首の長さ比べで戦うユニークな生態を持つ。

キリンクビナガオトシブミ
Trachelophorus giraffa

キリンクビナガオトシブミ_標本
オトシブミの仲間の最大種の一つで、マダガスカルの固有種。首の付け根を自由な方向へ動かすことができ、折り紙のように精密な葉の巻物を作って卵を産みつける。体長20.5㎜の立体展足標本。

ホウセキゾウムシ
左:Eupholus schoenherri semicoeruleus 
右:cf. Eupholus dhuyi × Eupholus messagieri

ホウセキゾウムシ_標本
インドネシアからパプアニューギニアにかけて様々な種が分布しているホウセキゾウムシ。美しい色彩と模様を持ち、個体変異も多いためコレクション性が高い。標本体長 カ31.4㎜、右28.8㎜。

サイチョウオサゾウムシ
Poteriophorus uhlemanni

サイチョウオサゾウムシ_標本
白象のような姿が特徴的なオサゾウムシ。オスは口吻の下にブラシ状の毛がある。サイチョウオサゾウムシの仲間はインドネシア〜フィリピンの島々に分布するが、採集される数が少なく入手難。標本体長41㎜。

リュウクビアシナガオトシブミ
Lagenoderus dentipennis

リュウクビアシナガオトシブミ_標本
マダガスカルに固有のアシナガオトシブミの一種。胸部が蛇腹状に長く伸び、首長竜のように湾曲する異形のオトシブミ。ほとんど標本が流通していない稀少種。標本体長8.5㎜。

シロミノケブカゾウムシ
Lithinus nigrocristatus

シロミノケブカゾウムシ_標本
マダガスカル産の全身が鱗片状の毛で覆われているゾウムシ。地衣類に擬態しているのではないかと思われる。本種のように、クチブトゾウムシの仲間は口吻が短く、シルエットが異なる。標本体長19.7㎜。