秘仏がモチーフの純白の張り子人形
大阪府高槻市にある神峯山寺(かぶさんじ)は、奈良時代の修験道開祖・役小角(えんのおづぬ)が開山し、光仁天皇の勅願所として開成皇子が中興した、1300年を超える歴史を持つ古刹です。平安期には山岳信仰と修験道の拠点として栄え、後に皇族や武将たちからも篤い信仰を集めました。

神峯山寺は、日本で初めて毘沙門天(びしゃもんてん)を祀(まつ)った寺院といわれ、毘沙門天、兜跋(とばつ)毘沙門天、双身毘沙門天の3体を御本尊としています。
兜跋毘沙門天は、内陣のさらに奥「内内々陣」に祀(まつ)られており、毎年11月23日に限り開帳されてきた秘仏です(今年は一般公開未定)。その御本尊を模して作られた授与品が「張り子の毘沙門さん」。京都の職人の手による高さ約14㎝の張り子人形で、家の守り仏として、また祈願札と共に祀ることで、家内安全・商売繁盛・厄除けの御利益を授けてくれます。
