聖徳太子ゆかりの招き寅
奈良県生駒(いこま)郡平群町信貴山(へぐりちょうしぎさん)にある玉蔵院は、聖徳太子が毘沙門天を感得し開いたとされる霊場で、約1400年の歴史を誇ります。玉蔵院は平安末期に総本山朝護孫子寺の山内塔頭(たっちゅう)として創建され、中世より多くの修験者が集い、修行と祈禱の場として栄えてきました。
毎年1月には、聖徳太子が毘沙門天と縁を結んだ最初の寅の日にちなみ、午前4時15分から『初寅大法要』のご祈禱が行われます。また、宿坊文化も根づき、写経・写仏・瞑想などの体験ができ、現在も多くの参拝者が訪れています。

そんな玉蔵院で授与されているのが張り子の「招き寅」。信貴山では「寅年・寅の日・寅の刻」に毘沙門天が現れたと伝えられており、金運を招く右手上げ、縁を招く左手上げの「福を呼ぶ寅」として親しまれています。強さと福を象徴する寅を模した、かわいらしい授与品です。
