良縁を結んでくれる太宰府の女神様
福岡県太宰府市にある竈門（かまど）神社は、「大宰府政庁」という九州一円を統括していた役所の北東（鬼門）の方角に宝満山があり、悪いものが入ってこないように神様をお祀（まつ）りしたことが起源となっています。
後に宝満山で修行中のお坊さんがご神託を受けて西暦673年に社殿が創建されたと伝えられ、主祭神に玉依姫命（たまよりひめのみこと）を祀っています。
神社の鎮座する宝満山は、古代から霊山として信仰され、修験道や山岳信仰の中心地でもありました。玉依姫命は、初代天皇・神武天皇の母として知られる女神で、古くから縁結び、子宝、安産、家庭円満の神様として信仰を集めています。
この玉依姫命をかたどったのが、福岡を代表する伝統工芸・博多人形による縁起物「宝満さま」です。良縁を結び、人生の節目に寄り添う守り神として親しまれています。
