神功皇后伝説に由来する竹箒
神戸市灘区にある徳井神社は、神功皇后伝説にまつわる安産祈願、子育大願の神社として広く信仰されています。
皇后の朝鮮半島出兵の伝説では、出征の際に臨月でありながら目的を達成し、凱旋した際にこの地で祭典が行われたと伝えられる場所です。
「箒の宮」という別名もあり、その由来には諸説ありますが、皇后が妊娠中の身ながら務めをおろそかにすることがなかった、という教えを箒に託して名づけられたともいわれています。

そんな徳井神社には、妊婦が陣痛を迎えた際に、社殿に備えられた「荒神箒」の中から一本を借り、その箒で腹部を撫でると安産になるという風習がありました。
今では小さな安産箒を授与していただき安産守りにする、という形で残っています。
