熊野大神の使いの八咫烏
弓弦羽（ゆづるは）神社は、神功皇后が三韓征伐からの凱旋途中、反乱軍の挙兵を知り、自ら弓矢や甲冑（かっちゅう）を奉納し熊野大神を祀（まつ）ったところ大勝利を収めたという伝承に由来する神社です。
この神社は雄大な六甲山を背にしており、その六甲山の名前はこの伝承の「甲冑」に由来するとか。「弓矢」に由来する弓弦羽嶽とも呼ばれます。また、皇后がこの地の泉に姿を映したことから「御影」の地名が生まれ、現在の御影郡家の地名として伝わっています。嘉祥2（849）年には神領地として神祠（しんし）が造営され、熊野大神を祀る社として歴史を紡いできました。そんな弓弦羽神社では、熊野大神の使いである「八咫烏（やたのからす）」をモチーフにした「ゆづ丸」という縁起物が授与されています。
願い事を書いた紙を張り子の八咫烏の中に納め、境内の奉納台に納めると、神様に願いを運んでくれるといいます。
