吉田神社の福を招く宝船枡
例年約50万人の参拝者が訪れる京都で最大の節分行事の一つ、吉田神社の節分祭。節分を挟んだ3日間にわたって行われ、その初日の午後には平安時代から宮中で行われてきた古式『追儺式(ついなしき)』が行われることでも有名です。
境内で雄叫びを上げながら暴れ回る鬼を、「方相氏」が弓矢で追い払う儀式で、ここで使われる鬼面をモチーフにした鬼の紙面は古くから人気の授与品。この面は以前ご紹介しましたが、実は吉田神社にはもう一つの節分にまつわる授与品「福枡」もあります。
福を呼び寄せる縁起物としてそのまま飾っておくほか、菓子椀や花入れとしても人気があります。また、節分祭の授与品では、自動車や旅行券、空気清浄機などの豪華賞品が当たるくじ引きがついている「福豆」も非常に有名で、毎年参拝客によって長蛇の列ができています。