古社に祀られる兎と龍の神の使い
大阪府八尾市にある恩智(おんじ)神社は、雄略年間(470年頃)の創建と伝わる1500年以上の歴史を持つ古社です。
大御食津彦大神(おおみけつひこのおおかみ)と大御食津姫大神(おおみけつひめのおおかみ)の、食物を司(つかさど)る2柱が祭神で、そのお遣いとして兎と龍も祀(まつ)られており、境内には卯辰(うたつ)の石像があちこちに見られます。
兎は神様の道案内役と信じられており、交通安全や旅行安全、そして、導き役であることにちなみ、縁結びなどの御利益もあると信じられています。また、龍は、幸せな人生への導き役とされています。卯辰はこの神社のシンボルとなっており、今回ご紹介する神兎のおみくじにも並んだ姿があしらわれています。
また、11月に行われる例大祭では、その年に収穫されたもち米などを使い神饌(しんせん)を調製する伝統的な儀式があり、この儀式も『卯辰祭供饌(きょうせん)行事』と呼ばれ、兎と龍にちなんだ名前がつけられています。