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みやげもんコレクション:追儺厄除け面(京都府/京都市)

旅先で出会ったら、ぜひともお供に連れて帰りたくなる郷土色豊かな玩具や縁起物などの「みやげもん」たち。Google Mapで全国のコレクションが見られる「みやげもんマップ」も。

edit: Shogo Kawabata

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節分の鬼払いの元祖は、ここにあった

追儺厄除け面(京都府/京都市)追儺厄除け面 3枚組
追儺厄除け面 3枚組(吉田神社 TEL:075-771-3788)。節分祭の3日間のみ授与される。

京都の吉田神社は「節分詣(まい)り発祥の地」といわれており、毎年節分前後から3日間にかけて行われる『節分祭』は室町時代から続く伝統ある神事です。

中でも見応えがあるのは「追儺式(ついなしき)」という儀式で、黄金の四つ目をした方相氏(ほうそうし)の面をつけた大舎人(おおどねり)が、盾矛を手に、侲子(しんし)と呼ばれる子供たちを多数引き連れ、疫鬼を追い払います。まずは陰陽師が祭文を奏し、その後、方相氏が大声を発しながら盾を3度打ち、最後に上卿(しょうけい)や殿上人が桃弓で葦矢(あしや)を放ち、疫鬼を追い払うのです。

この追儺式、別名「鬼やらい」が全国に広まり、節分の日に鬼を払う行事が行われるようになりました。吉田神社の節分祭では、追儺式で使われる方相氏、赤鬼、青鬼の面を模した紙製の面が特別に授与されます。この時期、日本中で鬼のお面が販売されますが、この姿こそが元祖です。

写真左/追儺式の様子
写真左/追儺式の様子。

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