名刀を収蔵する神社の病魔を取り除く縁起物
東大阪市にある石切劔箭(いしきりつるぎや)神社は、過去に社殿や宝庫が焼失したため、その創建についてはわからないことが多いのですが、延長5年(927年)に編纂(へんさん)された『延喜式神名帳』には既にその神社名が記載されており、また、社家に伝わる口伝がまとめられた『遺書伝来記』によると、神武天皇紀元2年に生駒山中に饒速日尊(にぎはやひのみこと)をお祀(まつ)りしたことが創祀であるという長い歴史を持つ神社です。
また、その名に「劔」の文字が入っている通り、多くの刀剣が収蔵されていることでも有名です。中でも「石切丸」と呼ばれる名刀は、人気ゲームにも登場する刀で、公開時には多くのファンが詰めかけます。そんな石切劔箭神社でお正月に授与されているのがこの「大幣」。病魔や様々な災いを取り除いてくれるのだとか。武にまつわる伝統も多い石切劔箭神社の頼もしい授与品です。