みやげもんコレクション:笹野観音の蘇民将来(山形県/米沢市)

旅先で出会ったら、ぜひともお供に連れて帰りたくなる郷土色豊かな玩具や縁起物などの「みやげもん」たち。Google Mapで全国のコレクションが見られる「みやげもんマップ」も。

edit: Shogo Kawabata

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笹野一刀彫のルーツといわれる疫病除け

みやげもんコレクション
蘇民将来1,500円(笹野観音 TEL:0238-38-5517)

その昔、征夷大将軍の坂上田村麻呂が国家の安泰を願い観音菩薩を勧請(かんじょう)したことが始まりとなったと伝わる、山形県米沢市の笹野観音。

この地で千数百年続く伝統工芸「笹野一刀彫」も、この坂上田村麻呂が観音菩薩を勧請したのを機会に、信仰玩具として作り始められたと言われています。それが民衆の間で蘇民将来を彫る習慣として定着し、そのおかげで一帯は疫病がなかったのだとか。

笹野一刀彫はアイヌの技法である「イナウ」と呼ばれる削り掛け技法が特徴の野趣あふれる木彫り玩具。上杉鷹山公が、豪雪の冬の副業として指導したことで産業化し、山形の代表的な郷土玩具である「お鷹ぽっぽ」のほか、「蘇民将来」を作ることも推奨していました。

現在では、笹野観音で笹野一刀彫による蘇民将来が授与されており、疫病除けの護符として信仰を集めています。

十七堂祭の山伏衆の進列
写真左/毎年1月17日に行われる十七堂祭の山伏衆の進列。

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