Brush

爪は清潔感のバロメーター。〈高輪 手島理髪店〉でネイルケアを体験

イギリスでは、握手のときにもちらりと爪や手を見ているという。〈高輪 手島理髪店〉でネイルケアを体験してきた。

Photo: Natsumi Kakuto, Kazuharu Igarashi / Text: Tamio Ogasawara, Koji Toyoda

西欧では浸透している男の爪磨き

意外と見られているにもかかわらず、ケアをする意識がほとんどないのが爪である。まっとうな日本男子の感覚としては、爪は伸びたらただ短く切るだけのものなので、よもや理容室で爪の手入れをしてくれるなんて夢にも思わない。

しかし、時の某総理大臣や外務大臣が、署名をする際に爪が綺麗な方がいいなんて、行きつけの理容室で手入れをしていたと聞けば、日本人が海外に出ていくためには、爪は足元とともに磨いておくべきものなのだと思わずにはいられない。

あの高倉健さんが贔屓にしていたという高輪の〈理髪 佐藤〉で22年のキャリアを積んだオーナーが〈佐藤〉閉店後に同じエリアに開店したのが〈高輪 手島理髪店〉。こちらでもネイルケアはメニューに入る。爪のカット、やすりがけ、甘皮処理、艶出し、ハンドマッサージで仕上げる。なんと1時間。

爪の表面は見違えるほどピカピカになるが、あくまでも大事なのは、“健康的に見えるか”どうか。イギリスでは、コートを預かってもらう際にコートの質で品定めされるというが、同様に握手のときにもちらりと爪や手を見ているという。

日本でもネイルケアを理容室で行うのは、出張中の外国人が主なのだそうだ。それでいいのか、日本人。理容室もいいものだが、日頃の手入れも忘れずに。

ネイルケアの道具

こちらが〈高輪 手島理髪店〉の爪のお手入れ道具一式。栄養が行き届いた健康な爪は、切るときにもいい音が鳴るのだそうだ。

ネイルケアの流れ

その道のプロが行うお手入れは消毒から始まり、最後はハンドマッサージと温かいタオルで丁寧に拭いて終了。2週間はピカピカ。