肉

ソウルのご馳走といえば肉。写真は〈囕盈豚〉の豚焼肉。部位ごとに専門店があるから、気分で選ぼう。
囕盈豚(ナミョンドン)
稀少部位で人気の豚専門の焼肉店
行列ができる評判店。客の目当ては1頭の豚からわずかしか取れない背中の部位、カブリサル。ブナの木の炭火で焼いたら、葉物に巻かずに塩をつけてガブリ、口内に脂の旨味がほとばしる。カリビチョッカル(ホタテの塩辛)と食べれば、ソジュと合うこと必至だ。

テグァンハヌ
割安に、上質な韓牛の焼肉を楽しむ

韓牛(ハヌ)の7割を扱う馬場洞市場が整備され、一般人も入りやすい雰囲気に。ソウルの“牛肉党”が集結する地に様変わりした。ここでは店舗で肉を買い、精肉食堂に持ち込んで焼くのが主流。〈テグァンハヌ〉は、食通の信頼も厚い精肉店。最高ランクの韓牛をウェットエイジングし、旨味の濃さと軟らかさを引き出す。
カムゲムリャン
衣までおいしいフライドチキン店

フライドチキンとビールを楽しむ“チメク”は、韓国では定番中の定番。ソウルにも多数の店舗がひしめくが、最近満員御礼が絶えないのがこの店。トウモロコシのデンプンをモモ肉にまぶして高級大豆油でカラリと揚げるため、底抜けに香ばしく、ビールが進む。味わい深い砂肝の素揚げも良きアテ。
海鮮

海鮮の王者といえばカンジャンケジャン。鮮やかな色の卵で風味も濃厚な〈サンジ〉の名物。4人前160,000W。
サンジ
特大カンジャンケジャンで有名店に

泰安(テアン)郡でお手製のカンジャンケジャンを販売していた、イ・ヨンヒさん。これを武器に2024年にソウルで食堂を開業したら、予約困難店に。旬の春に地元漁師からワタリガニを購入し、冷凍して醤油ダレに漬けるのが、おいしさの秘訣だそうだ。
シルビバ バド
ローカルの美味が詰まった立ち飲み

イタリアと日本の地方が好きで、何度も旅した代表のキム・ヒョンギさん。韓国のローカルの味を伝えたいと、2019年に海鮮専門の立ち飲み屋を開業。週に何度も馬山(マサン)港などが面する南海沿いまで出かけ、旬の魚介を仕入れ。新鮮な魚をアテに一献傾けたいという飲ん兵衛で店は連日の盛況だ。
アンジュマウル
不動の人気を誇る海鮮専門の居酒屋

連日満席の海鮮居酒屋。西村生まれの代表、コ・ヨングォンさんが地元に店を開業したのは2000年。以降25年間、朝の仕込みは自身が担当。日常的に海鮮に触れて魚を知り尽くし、生まれた人気メニューは数知れず。最近は徒歩圏内に〈アンジュマウルストア〉を設け、物販にも注力。