あの漫才師の、あのワザを見よ。
長峰正典
もともとあった「譬えツッコミ」という技を、確立させた人がフットの後藤さんでしょうね。
高倉陵
後藤さんは、昔はボケもやっていたじゃないですか。だから、ツッコミになってもセリフが面白くて深みがあるのかもしれない。
長尾丈史
どんなアドリブにも対応して成立させてしまうアンタッチャブルの柴田さんのツッコミも天才的な技だと思います。
金沢まさえ
柴田さんが、山崎さんのボケに対して笑ってしまっているのを見て、つられて笑ってしまいます。なのにツッコミは超的確。
嶋田恭兵
笑い飯さんのダブルボケは真似したくなるほど印象的でした。
長尾
僕らがあのスタイルを思いついていたらなーって思います(笑)。
高倉
ザ・パーフェクトも今までにないスタイルを作りましたよね。ツッコミというか、ボケを伝える伝道師の役割ですね(笑)。
嶋田
ピンボケたろうさんのキョトンとした表情が、解説役にぴったり合っていますよね。
金沢
ウーマンの村本さんのボケはあれだけ早口なのにちゃんと聞き取れるのがすごい。
長峰
首を小刻みに動かしてリズムを取っているようにも見えます。
高倉
拍手が起きるボケですね。もう匠の技の域だと思います。
長峰
普通、漫才で早口取り入れるって発想ないですよね。漫才師はかんだら終わり。怖いですよ。
長尾
和牛の川西さんの「もうええわ!」も、なるべく多くの言葉を詰めたい漫才で、あえてためるという。
長峰
関西で一番かっこいい「もうええわ!」と言う人といわれてます。
嶋田
僕は山口出身なんですけど、千鳥のノブさんを見て「中国地方の方言でも漫才できるんだ」と思って芸人を目指したんです。
金沢
ノブさんはツッコミに人柄が出てますよね。「この人絶対いい人そう」っていう(笑)。
高倉
げんこつでグッと頭をこするツッコミも新しかった。
金沢
サンドの富澤さんのボケは普段誰でも使えそうなフレーズが、もう富澤さんのものになっている。
嶋田
実は、万能なフレーズなんですよね。どんなネタでも使えて面白い。もう富澤さんのものですが……。
長尾
そういうの欲しいですよね。
高倉
やっぱり、見たことのない新しいスタイルの漫才は、印象に残りますね。
長尾
僕らもそういう漫才を作っていきたいですね!