畑の嫌われものを、日常生活の主役へ
雑草を自ら育て、シェフと組んだ料理開発や商品開発によって可能性を広げる。愛知・稲沢市と長久手市に計4000m2以上の畑を持ち年間80種を超える雑草を育てる前田氏。当初は不審がっていた近所の農家も、3年を経て温かい協力者に。
しかし「広くて大変だろうから、ついでに刈っといたよ」と商品が駆除される悲しい事故も時々起こる。「雑草は、野菜と比べて2倍近い栄養素が入っているものもある」とし、その生命力の強さゆえに食糧難の救世主となると見込んでいる。
【印象的な雑草料理】
からむしの砂糖漬け。特有の繊維質な食感の悪さが消え、予想外のおいしさに。
【注目の雑草】
シロザ。食用や日用品への加工のほか、バイオエタノール燃料へ応用の可能性あり。