ARATA(俳優)
朝、撮影現場でかぶりつく、僕の“現場メシ”。
“朝は米”というのが小さい頃からの習慣でした。だから、映画やドラマなどの撮影現場での朝の定番、仕出しのおにぎりセットというのは、今の僕にとっても大事な朝食。
特に、現場ではいろいろ出る中でも、この〈たちばな〉のおにぎりセットが大好きですね。僕の場合は、朝、ゆで卵を食べると元気が出るんです!〈たちばな〉の卵は味つき半熟卵。配られたら、一人外に出て黙々と食べることがほとんど。
それこそ、左手におにぎり、右手にたくあんを持って一気にかぶりつくようにして食らいつきます。朝6時から、仕事場で食べることに意味のある“現場メシ”。
おにぎりセットが配られると、さあ、今日も一日始まるぞって気合が入る。映像現場は長時間なので、朝からしっかり食べることで、体を起こして撮影に臨むんです。
食べ終わったら、後は静かに出番を待つだけ。今は、役作りで体を大きくするために、高タンパク、高カロリーのものを朝から食べるようにも心がけているところです。
三國清三(〈オテル・ドゥ・ミクニ〉オーナーシェフ)
日本人はお米を食べないと生きていけない!
新幹線に乗る前、東京駅の〈ほんのり屋〉でおむすびを買うことが多い。
なぜおむすびか?フランス人はパン、日本人はお米を食べなければ生きていけないから。外国で修業していた時、おむすびを食べると、「よし、頑張ろう」と思ったものです。
特に一日の始まりである朝飯は重要。僕は食べないと元気が出ませんね。ただやみくもに食べるのではなく、ビタミンもカロリーも量も、しっかり考えてとらなければいけません。
学びも仕事も、朝ごはんを食べないと一日もちません。元気に一日動くために、朝ごはんは絶対に必要です。だから、スタッフたちには必ずこう言っています。朝はきちんと食べること!って。
田口トモロヲ(俳優、映画監督)
光石研(俳優)
移動中でも手軽に
食べられるおにぎりが一番。
汁ものがあればなお!
光石研
僕らの朝ごはんというと、やっぱりおにぎりですよね。
田口トモロヲ
ロケは朝が早いので、移動中のバスで手軽に食べられるおにぎりが一番いいんです。〈えび寿屋〉みたいに竜田揚げなんかが添えてあれば、それでもう十分。
光石
タイでロケをやった時は、朝からケータリングでお粥が出てきたんですよ。あれ、あったかくてよかったな。
田口
寒い時は、おにぎりのほかに汁ものもあるといいですよね。
光石
ここだけの話、実はいいアイデアがあるんです。ロケの集合場所に朝からうどんの屋台を出してみんなに振る舞えば、一儲けできるんじゃないかって(笑)。
田口
いいですね、そのコンセプト。いただいてもいいですか(笑)。
光石
今回の『あぜ道のダンディ』では、撮影でお借りした家のお母さんが、朝からみんなに味噌汁を作ってくれたんですよね。たった一杯の味噌汁でも、気分が全然違ってくる。
田口
昭和の名脇役といわれた殿山泰司さんの本を読むと、たいてい前の日の酒が残っていてあまり朝ごはんを食べていないんです。
若い頃は「それが脇役のダンディズムだ」と思って真似をしましたが、食わないと昼まで持たない(笑)。
光石
憧れますけどね(笑)。
田口
いまは反省して、意外ときちんとするようになりました。やっぱり朝は食べなきゃダメですね。