水族館で思う海の環境と未来
水族館に通うようになったのはマナティーに恋をしたから。ある時、絶滅危惧種の動物が特集された映像を観て、その姿に一目惚れ。以来、全国のマナティーに会いに行くようになりました。三重県の〈鳥羽水族館〉や沖縄県の〈沖縄美(ちゅ)ら海水族館〉などで見られますが、顔や性格などに個性があって、何時間でも見ていられます。
最推しなのは静岡県の〈熱川バナナワニ園〉にいるアマゾンマナティーの“じゅんと”君。人懐っこくて、何時間も水槽の前にいると、「このオバサン、まだいるわ~」という感じで、近くに寄ってきてくれるんです。ある時、私の前を泳いでいく際に頭を上下させていたのですが、飼育員さんが「挨拶してますね」と言ってくれて、嬉しかった!
マナティーは乱獲や海洋汚染のために絶滅の危機に瀕しています。水族館で会えるのは嬉しい時間ですが、それと同時に人間が彼らを絶滅に追いやっているという事実にも直面します。水族館が、その現実を多くの人に知ってもらえるきっかけになればいいなと思っています。