深海は不思議な生き物の宝庫!
僕は兵庫県の豊岡市という海沿いの町で生まれ育ったんですけど、じいちゃんが釣りが趣味で、子供の頃からよく磯の生き物探しに連れていってもらってたんです。
今でも海の生き物が大好きで、よく一人で水族館に行って、ひたすら水槽を見ています。魚って同じような形かと思いきや、面白い姿形のものもいるんです。上顎が長く突き出ているカジキマグロとか、喉元まで口が裂けているフウセンウナギとか、傘を下に向けて生活するサカサクラゲとか。そういうヘンテコな生き物を見ていると、「なんで⁉」がいっぱい浮かんでくるんですよね。
図鑑で調べた後に、答え合わせする感覚で水族館に行くと、また別の「?」に出会って、その無限ループです。特に好きなのはヘンテコ生物の宝庫である深海魚を多く展示する〈アクアマリンふくしま〉。深海魚ゆえ、水揚げすると皮膚が剥がれてしまうことから「世界一醜い生き物」と言われてきたニュウドウカジカを美しい姿で飼育・展示していたこともあり、深い魚愛を感じずにいられません……。