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学生街・別府の“小さな”箱から、ジャズの街の喫茶店まで。日本全国リスニングバー&カフェ2選

何度も通いたくなる店は、選曲や音響の良さはもちろん、そこでしか得られない体験が待っている。半世紀続く老舗から、これからが楽しみなニューオープンまで。今日も音楽を響かせる。

photo: Jun Nakagawa, Yosuke Tanaka / text: Ryota Mukai, Yusuke Nakamura

レコードのある店が街のカルチャー拠点に。

the HELL BAR(大分/別府)

学生街・別府の“小さな”箱。

「立命館アジア太平洋大学ができて21年。大人数で入れる場所は多いけど、普段使いできる“小さな”お店は少ないんです。学生が初めてのお酒や音楽を楽しめるバーを作りたくて」と店主の深川謙蔵さん。90ヵ国以上から8000人もの学生が集まるこの街は常にフレッシュで国際色豊か。

「時々開催するレコードマーケットでは、シティポップの盤を探すジャカルタ出身の学生を音楽好きのおじさんが微笑ましく眺めていたり。でもディスコを流せばみなテンションが上がるのは万国共通で」と年齢・国籍不問で賑わう。温泉とは違うもう一つの別府を感じる小箱だ。

大分〈the HELL BAR〉店内

一隆堂喫茶室(愛知/岡崎)

ジャズの街に光を灯す喫茶店。

名古屋から程近い岡崎市。人影がまばらとなっていた商店街に2016年オープンした〈一隆堂喫茶室〉は、今や街の文化拠点になっている。

「岡崎は、“ジャズの街”といわれています。有名なプロデューサーが住んでいて、渡辺貞夫さんはじめ日本ジャズ界のレジェンドを招いてレコーディングをしていた土地なんです」と語る店主の鶴田圭介さん。
レコードは、ブルノート系ジャズが中心。月末には「ジャズ喫茶」と銘打って、大音量で聴く催しも開催。音楽好きの若者や、レコードを持参する年配の方が集まり、世代を超えて交流のきっかけとなっている。

愛知〈一隆堂喫茶室〉店内