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盛岡の音を楽しむ6軒。〈BOOKNERD〉店主・早坂大輔が案内

選曲の良いカフェでランチを済ませ、レコード屋へ。歩き疲れたらジャズ喫茶でコーヒーを。早めにビールで乾杯し、音をつまみに音楽談議。ほろ酔い気分でリスニングバーへ。音楽が響く街で過ごす一日は最高だ。

Illustration: Yuka Kamogawa / Text: BRUTUS

カルチャー薫る文豪の街は
音楽が鳴るホットスポット

書店〈BOOKNERD〉の店主・早坂大輔さんは、地方ながら文学、映画、音楽などのカルチャー豊かな盛岡に惹かれ、県外から移住し、4年前に店を構えた。

「県外からもカルチャーの中心人物が頻繁に訪れ、文化が盛んな街。市内には映画館も、レコード屋も多い。喫茶店文化も豊かで、ライブをしたり、レコードをかけたり、音楽との距離が近いんです」

お店でもレコードをかけるレコードラバーの早坂さんに盛岡の音の良い6軒を紹介してもらった。

盛岡エリア リスニングバー マップ

喫茶carta

「haruka nakamuraさんや坂本美雨さんをはじめとした演奏会を主催して、ここ10年ほど盛岡の音楽シーンを牽引しているカフェです」。

クラシック、ジャズを中心に選曲。店内で毎朝焼き上げるパンと、独自ブレンドのハーブティーも人気。

埋み火

「居酒屋なんですがスタッフが全員DJなんです(笑)。彼らのプレーを楽しみながら食べる焼き鳥も絶品です」。

岩手産鶏料理と日本酒が豊富。店奥には、大きなDJブースもあり、レコードで選曲。週末にはDJイベントも開催。

珈琲と酒 米山

「盛岡一のディープカルチャースポットですね。珍しいジャズやロックのレコードが所狭しと積まれています」。

コーヒーやビールなどの酒類も充実。店主が選書した古本も販売。店主の趣味全開の店内には絵画、DVD、カセットテープなどが大量に。

九十九草

「店でライブを開催していて、七尾旅人さんや、二階堂和美さんも出演。社長の馬場さんがDJとしても活動していて店内の選曲も担当しています」。わんこ蕎麦の老舗〈東家〉が手がける居酒屋。

羅針盤

「1960年代のシャンソンを中心にレコードで、スタッフが丁寧に選曲しています」。今はなき盛岡の名喫茶〈六分儀〉を引き継いだ喫茶店。

4種類のコーヒーとチョコレート、ひと月ごとに替わる季節のスイーツが人気。

SoundChannel music store

「盛岡はレコード屋が多いんですけど、ここほど新譜を前のめりに販売している店はないですね」。

新譜はジャンルレス、中古はHIP HOP、ソウル多め。コーヒーも販売。SOUND CHANNEL名義でレーベルも運営。