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京都一周トレイルを逆回り⁉ 絶景を眺め、比叡山を“下る”

旅先でちょっと趣向を変えて山に登るのはどうだろうか?道具がない、登りは疲れる……。問題ありません。絶景と下り、ハイクのオイシイとこだけを味わえるコースがあります。

photo: Shimpei Hanawa

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世界遺産・延暦寺があり、約100のお堂が点在する京都屈指の名山、比叡山。標高は848m、頂上からは京都市街と琵琶湖が見渡せる絶景が望めるが、ハイク目的で京都に来ていない旅行者には、少し難易度の高い山でもある。そこで今回は、出町柳で山道具と菜食料理の店〈山食音〉を営む東岳志さんに、フラッと遊びに行ける“比叡山下山トレイル”を紹介してもらった。

京都 比叡山 トレイルコースMAP
〈山食音〉店主・東岳志
10:59 START/「比叡山山頂ゆき」は、8:59、10:59、12:51発の3本(平日)。休日は9:33、9:59発の2本も。

「登るだけが登山じゃありません。苦労して見る景色はもちろん最高ですが、普段着で楽しめる絶景スタートのトレイルもおすすめです」

コースは右ページに記載の通り。出町柳駅前で「比叡山山頂ゆき」のバスに乗り約1時間、比叡山山頂バスターミナルに到着する。さっそく、右手には琵琶湖、左手には京都市街が一望できる絶景が!実はこの山頂、「京都一周トレイル 東山コース」のゴール。しかし今回の下山トレイルではスタートに位置する。ターミナルの程近くにトレイルの入口があり、京都市街を見下ろしながら、まずは腹ごしらえを。

京都〈お米自慢 おにぎり屋さん〉のおにぎり
旅のお供は出町柳駅前にある〈お米自慢 おにぎり屋さん〉のおにぎり。多いときには30種類ほどのおにぎりが並び、形がどれもユニーク。左から時計回りに、うめ130円、なら漬け141円、めんたいこ173円。お惣菜や日替わり弁当も。

「焼き討ちがあった頂上付近は、背の高い植林地帯が続きます。また殺生が禁じられている神聖な山なので、野鳥や草花など自然が豊か。頂上から20分ほど下りるとツツジ畑が現れ、5月に満開になります」

ツツジ畑を越えトレイルらしい起伏のある山道に突入するも、下りなのでへっちゃら。落ち葉の上を歩き、下り続ける。途中、巨大な電波塔や宝ヶ池を見下ろす絶景ポイントを通過し、1時間半ほど進むと、瓜生山への入山ポイントに到着。

〈山食音〉店主・東岳志
13:00/下っていると気づかないが、凸凹道はなかなかの傾斜。下りでよかった……。

「雲母坂を経て下山してもいいですが、瓜生山に入るルートがおすすめ。水場もあり山の雰囲気も変わりますし、下っているだけなので体力にも余裕がありますよね?(笑)」
「京都一周トレイル 東山69」の道標を見つけたら、大きく左に旋回して瓜生山方面に下る。音羽川の沢沿いを越えて、瓜生山方面は気持ち良い道を進むこと1時間。ゴールの〈北白川大山祇神社〉に到着!

「頂上からのんびり歩いても3時間、昼前に入山しても夕方には下山できます。その後は街に繰り出すもよし、物足りない人はこのまま大文字山を登るのもよし。登山初心者や山道具を持ってきていない旅行者でも楽しめるコースだと思います」

比叡山からの眺める風景
スタート地点からの眺望。ここで昼食を。登山のご褒美“絶景”から始まる逆走トレイル。

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