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朝から麺が食べたい!京都の麺処〈手打ちうどん さいとう〉〈鶏そば223〉

朝ご飯に麺?いやいや、一杯で手軽に栄養をとれる麺は、実は朝食向きのカテゴリー。あっさり京風の仕立てならなおさらだ。「朝から麺」という同じコンセプト、同じエリアで、相次いで独立を果たした2軒をご紹介。ハシゴは不可避!

photo: Yoshiki Okamoto / text: Aya Honjo

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手打ちうどん さいとう(下鴨)

味わい深いだしと細打ち麺に体が喜ぶ、
ネオ京風うどん。

出町柳のタイムシェアカフェ〈リバーサイドカフェ〉で人気を博していた朝うどん職人の斉藤清久さんが、2021年2月に晴れて独立開業。讃岐的なコシも意識した、細くもちもちの京風うどんを自家打ちする。

かけだしはウルメ節や本枯節などに加えて干しシイタケやいりこの風味を強調し、しみじみと余韻と深みのある独自の味わいに。京都の定番・きざみきつねうどん750円は、だしを含んだ油揚げの旨味と九条ネギの香りが箸を進ませる。朝の胃袋にじんわり染み渡る一杯だ。

京都〈手打ちうどん さいとう〉きざみきつねうどん
三色かしわうどん850円、えび天うどん950円、全種盛りうどん1,500円。ほぼすべてのメニューが温・冷OK。

鶏そば223(下鴨)

地鶏のピュアなエキスが冴え渡る、
清々しい朝ラー体験。

2020年8月オープンのこちらも〈リバーサイドカフェ〉の朝枠出身。「目指すのは究極の塩ラーメン。夜勤明けの人も、朝からラーメン巡りの人もどうぞ」と店主の堤啓太さん。

大量の鶏脚と鶏ガラを使い、煮込み時間を極力抑えたスープは、豊かな旨味が抽出されていながら驚くほどクリアだ。スープの絡みがいい〈麺屋棣鄂〉のちぢれ麺、低温調理の鶏ハムや三つ葉などで朝にふさわしい軽やかさ。途中でオリーブソースを垂らして味変を。ミラノの朝陽(旨塩スープ)900円。

京都〈鶏そば223〉ミラノの朝陽(旨塩スープ)
フィレンツェの夕日(コク旨スープ)900円も。開店から10時30分まで、鶏丼やリゾット風〆ご飯などのサイドメニューを100円で提供。

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