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京都で出会える、生活を豊かにする日用品たち。家具、照明、草履、オブジェetc.

日々の生活を豊かにしてくれる日用品が勢ぞろい!京都で行くべきお店やイベントをご紹介!

photo: Shoichi Kajino, Junya Oba, Shinryo Saeki, Kunihiro Fukumori / text: Yusuke Nakamura, Ado Ishino, Junko Amano

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平安蚤の市(岡崎)

平安神宮で蚤の市、
これは京都・骨董市のニューウェーブなのだ

京都の骨董市、といえば東寺の弘法市と北野天満宮の天神市が有名。ところが、そこに風穴を開ける新勢力が。平安蚤の市は地元の若い古道具店が中心の市で、稀少性や歴史的価値だけに頼らない、つまりデザインや店主のセンスで選ばれたモノとその配置がなんともニューウェーブ。

例えばプラスチックの大量生産品も壊れた道具もまるでアートのインスタレーション作品のように並べられていたり。主催者で古道具店〈Soil〉の仲平誠さんは「朝イチでなくても案外いいモノが残ってる」とは言うけれど毎回、開始1時間前からお客さんがぞろぞろと。実に納得。

BOLTS HARDWARE STORE(上賀茂)

ただの金物屋にあらず
リノベ魂に火をつける“住”のモノ

リノベーションなら全国的に知られる名物店が上賀茂神社のそばにある。店内に超・所狭しと並べられたデザインコンシャス、かつ機能性に優れたインテリアパーツの数々……。もう圧巻の眺め。オリジナル製品も豊富で、設計を手がける店主兼デザイナーの朝陽鎮也さんいわく「どんな空間でも生きるクセのなさ」がコンセプトだ。

京都〈BOLTS HARDWARE STORE〉店内
電車の網棚のようなシェルフやワークキャップまでオリジナル製品は現在80種。

アルマセングランピエ(松ヶ崎)

家具から珍しいオブジェまで
トレジャーハンターの気分に

支店は東京と横浜にも、だけれど京都が本拠地の西洋民芸の店には月に数日だけオープンする、でっかいアルマセン(スペイン語で倉庫)が。代表の中原仁志さんに聞けば、家具や陶器など「手で作られたもの」が基本だがこの倉庫にはインドの歴史ある革製の帳簿などの珍しいブツも。まるで整理の追いつかない民俗博物館?宝探しの感覚で。

履物 関づか 岩倉 AA(岩倉)

靴感覚で洋服に合わせたい
ボーダーレスな草履を

主の関塚真司さんはシューズメーカーに勤めた後、祇園の老舗履物店で10年修業後、独立。履物のアトリエ兼ショップ〈履物 関づか〉と、美しく長く使えるモノを集めたギャラリー〈岩倉 AA〉を営んでいる。関塚さんの作る草履は、スーツにさえよく馴染み、実際、履物をオーダーする人の半分以上は和装を着ない人だそう。

京都〈履物 関づか 岩倉 AA〉アトリエ
ガラス張りのアトリエ。
京都〈履物 関づか 岩倉 AA〉ブリッジ、ジャケット
左/サイズを採寸し、土台やベルトの色・素材を選び、完成までに約2ヵ月を要する。ブリッジ79,200円~。右/法被の衿デザインを取り入れたジャケット77,000円。

ARUSE(鞍馬口)

白熱球の稀少なランプ
年代ものの明かりにうっとり

もしバーなど京都の店で照明に惹かれたら〈ARUSE〉で購入されたものかもしれない。ここは主に1920~70年代の仏・独・日本産の照明を扱う。例えば建築家が使用したアトリエランプや医療用ランプなど稀少な照明もあるが、店主の有瀬肇さんのこだわりは「まず道具として」の実用性。年代ものの白熱球、その明かりにはロマンあり。

京都〈ARUSE〉店内
透ける陶器のオリジナルランプも。
京都〈ARUSE〉オリジナルランプ、ヴィルヘルム・ヴァーゲンフェルトの壁掛けランプ
左/バウハウスのデザイナー、ヴィルヘルム・ヴァーゲンフェルトによる壁掛けランプ48,000円。1979年製。右/フランスのテーブルランプ。電球込みで39,000円。

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