y gion(祇園)
アート、ファッション、ミュージック。
多様な世代や人種が集うビル。
祇園の歓楽街でひときわ存在感を放つ〈y gion〉。スナックなどが入っていた雑居ビルを丸ごと一新、“クリエイティブな雑居ビル”としてリブランディングした。手がけたのはデザイナー兼クリエイティブディレクターの井上拓馬さん。
特徴は、カルチャーが混じり合う“プラットフォーム”であること。ルーフトップバー、イベントスペース、オープンキッチンを常設し、各方面のクリエイターが混ざり合うことで人々は各階を巡り、店舗同士も有機的に繋がり、ビル全体が「場」として機能する。多様な価値が集い、何かが生まれる予感大なホットスポットだ。
GALLERY&SHOP VOU/棒(四条河原町)
京都のユニークさを牽引する
オルタナティブギャラリー。
四条河原町から住宅街に入ったら現れる「棒ビル」の看板。元印刷工場だった3階建てのビルを改装し、1階はギャラリー、2階をショップ、3階をイベントスペースとして運営中だ。
今っぽさや既視感のない、強い作家性で勝負するアートをキュレーションする。写真、陶器、家具など展示の志向は幅広い。2階と中2階にはZINEや本、オブジェやアパレルなど個性あふれる50以上の作家作品が絶妙なバランスで共存しているのが面白い。初のアパレルブランドも始動。
haku(四条河原町)
暮らしの中にアートを添えてくれるギャラリー。
新たなカルチャーの発信源として注目が集まる〈haku〉は、明治期の町家をリノベーションし、1階をアートギャラリー、2階をヘアサロンとした施設。現代アートの入口となる役割も果たすべく、新進気鋭の作家を縦横無尽に発信。賑やかな通りに面したギャラリーは自然光が入る居心地よい空間。気軽に立ち寄れるようなカルチャーの醸成も目指しているのだそう。
ペイント、写真、立体などジャンルレスな企画展はおよそ2週間で切り替わり、期間中しか購入できないグッズ販売も行う。アート作品購入への興味関心を刺激してくれる素敵な試みだ。