BEYOOOOONDS・島倉りか/一岡伶奈の怖いもの見たさ
photo: Kiyoaki Sasahara [L MANAGEMENT] / hair&make: Megumi Kuji / text: Keika Kishino, BRUTUS
本記事も掲載されているBRUTUS「怖いもの見たさ。」は、8月16日発売です。
不気味なのにうっとり。なぜか惹かれる不思議
思えば子供の頃からホラーが好きでよく観てましたね。いっちゃん(一岡)を映画に誘うことが多くて、2人であれこれ考察し合うのが楽しい。でも本当は怖がりです。Jホラーは日常に近いから恐怖があとを引いて、普通に生活できなくなっちゃう。
その点、洋画ホラーは思い切りがよくて、非日常的な体験ができるので好き。特にジョーダン・ピール作品。『シャイニング』も大好きで、シンメトリーの構図が不気味で美しい。うっとりさせられるのに、じわじわ来る怖さに惹かれます。(島倉りか)
霊的なものより、人間関係の複雑さが絡むサスペンスホラーが好物。高校生の頃は、よくケータイ小説で読んでいました。スマホの画面で見るからこその怖さがある。わざと寝る前に暗い部屋で読んで、リアルに想像して楽しみます。
『ひぐらしのなく頃に』は、可愛い女の子が豹変する瞬間に本当にゾッとして。「やっぱりこの世で一番怖いのは人間だな」って。そういえば私、幽霊は怖くないけど、小さい頃に一度そうかもしれない存在を目撃したことが。今でもたまに夢に出てきます。(一岡伶奈)
島倉りか/一岡伶奈が選ぶホラー作品4選。怖さを判定してもらいました
『シャイニング』3.2怖
映画/監督:スタンリー・キューブリック/英=米/1980年/いわくつきホテルが舞台のモダンホラー。「感情移入して主人公・ジャックの気持ちを考えちゃいます。ダニーが廊下を三輪車で爆走するシーンも不穏で好き」(島倉)
『カラダ探し』3.5怖
小説/著:ウェルザード/2011〜14年/人体のパーツを集めるデスゲームに巻き込まれた高校生たちを描くケータイ小説。「まだこれを超える作品に出会っていない。現実ではあり得ないことが起こる恐怖感がダントツです」(一岡)
『NOPE/ノープ』4.0怖
映画/監督:ジョーダン・ピール/米/2022年/平和な田舎町を襲う非日常を描いたSFスリラー。「人間の欲が引き金になっているようですごく怖い。スカッとするけど後から恐怖が。チンパンジーの場面がショッキング」(島倉)
『ひぐらしのなく頃に』4.5怖
アニメ/日/2006年/昭和58年初夏、寒村・雛見沢を舞台に起こる恐ろしい惨劇の連鎖。「何が起こるかわからない物語。人間の怖さの描かれ方が衝撃的。当時のアニメの質感やタッチも相まって、不気味で本当に怖いです」(一岡)