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ジョッキ片手に山盛りチキン。 韓国の「チメク」が楽しめるお店

「チメク」とは、チキンとメクチュ(ビール)の造語。フライドチキンがビールに合うのは言うまでもないが、韓国人はこんな言葉を生み出してしまうほど、この組み合わせと、それを楽しむ場を愛している。溢れんばかりのチメク愛、受けて立ちましょう!

photo: Chihiro Oshima / text: Ikuko Hyodo

鶏熱社 ケヨルサ(付岩洞 プアムドン)

アクセス難を軽々と凌駕する、肉の旨味!

韓国〈鶏熱社〉外観

景福宮(キョンボックン)の北側に位置する、山手の付岩洞。ギャラリーなどが増えて人気スポットになりつつあるが、中心から少し離れたこのエリアへ、チメク目当てに訪れる人が絶えないという。

絶妙な揚がり具合のチキンは国産のみを使用していて、塩味ベースのシンプルな味つけ。濃い味が好きな人のために、ヤンニョムソースと塩を別皿にしていることに、肉の旨味を堪能してほしいという店の自信が感じられる。昼チメクができるのも嬉しい。

ハンチュ(カロスキル)

カロスキルでガッツリ頬張る、スパイシーチキン

韓国〈ハンチュ〉外観

カロスキルの裏通りにあることが信じがたい、時空がよじれたかのような昔ながらの店構え。もちろんカロスキルがトレンドスポットになる前からある人気店なのだが、30年ほどの歴史のなかで拡張すること、5回。

うなぎの寝床ならぬ、横に長~い店になっている。野菜やフルーツなどを使った特製のタレで熟成させたチキンは、スパイシーな風味が後からじわじわと追いかけてくる。これぞまさにビールのためのチキン!