夏休み、子供と一緒に行きたい絵本にまつわる展覧会 5選

7月1日発売「夏のカルチャー計画」特集から、BRUTUS.jpおすすめの絵本にまつわる展示を厳選。子供も大人も楽しめる貴重な原画を見に行こう。夏休み、子供と一緒に行きたい科学の展示 5選」も読む。
*GoogleカレンダーにBRUTUSが厳選したカルチャー情報がまとまった「ブルータスカルチャーカレンダー」が公開中。本記事に掲載されている展示のほか、映画、ライブ、本や漫画の発売日などの情報を一挙まとめています。記事で使い方をチェック。

illustration: STOMACHACHE. / text: Kana Umehara,Chihiro Kurimoto,Hitomi Shimada,Sachiko Ishizuka / edit: Keiko Kamijo

『2022イタリア・ボローニャ国際絵本原画展』(板橋区立美術館)

イタリア・ボローニャで行われる児童書専門のブックフェア主催によるイラストレーションコンクール。その入選作品を紹介する毎年恒例の展示。世界各国の多彩な作家たちによる児童書の表現に感動するはず。未翻訳の海外の貴重な絵本と出会うチャンスにもなる。

アマンダ・ミハンゴス_イラスト
2022年入選作家/アマンダ・ミハンゴス(Amanda Mijangos、メキシコ)。

『かこさとし展 子どもたちに伝えたかったこと』(Bunkamura ザ・ミュージアム)

名作『からすのパンやさん』『だるまちゃん』シリーズなど92歳でこの世を去るまで600冊を超える作品を残したかこさとしさん。本展では絵本原画だけでなく、若き日の油彩画や紙芝居、さらに未完となった壮大な科学絵本などから彼の生涯を丁寧に紐解いていく。

だるまちゃんとてんぐちゃん
『だるまちゃんとてんぐちゃん』1967年。©1967 Kako Research Institute Ltd.

『まるごと馬場のぼる展 描いた つくった 楽しんだ ニャゴ!』(八戸市美術館)

本『11ぴきのねこ』(こぐま社)シリーズで知られる、青森県三戸町出身の漫画家、馬場のぼるの展覧会。作品の原画類や50年分のスケッチブックに加え、幼少期や青年期に描かれたイラストなども紹介する。

馬場のぼる『11ぴきのねことあほうどり』
馬場のぼる『11ぴきのねことあほうどり』(こぐま社)1972年刊。リトグラフ(色校用)。こぐま社蔵。

『和田誠展』(新潟県立万代島美術館)

イラストレーター、グラフィックデザイナーとして知られ、装丁家や映画監督、エッセイスト、作曲家、アニメーション作家など多彩な顔を持つ和田誠の創作活動の全貌に迫る初の全国巡回展。30のトピックを軸に、83年の生涯で制作した多岐にわたる膨大な作品を紹介。

和田誠_『ぼくは王さま』_表紙
『ぼくは王さま』(文・寺村輝夫)。表紙、1967年、理論社。多摩美術大学アートアーカイヴセンター蔵。

『堀内誠一 絵の世界』(ベルナール・ビュフェ美術館)

小誌のロゴデザインも手がけたアートディレクターであり、躍動感ある画風の絵本作家でもある堀内誠一。生誕90周年を記念する本展では、初公開となる10代の頃の油絵、絵本の原画、雑誌のカットなどを展示。

堀内誠一『くろうまブランキー』
堀内誠一『くろうまブランキー』1958年、福音館書店。

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*2022年6月20日時点の情報です。最新情報は各公式ウェブサイト等にてご確認ください。