出会いが出会いを呼ぶ間口の広さが魅力。
早春書店(国分寺/東京)
7坪とこぢんまりしていながら、文学、音楽、批評、サブカル、社会派等々、硬軟織り交ぜた本がギュッと詰められている。店主の下田裕之さんは、長年大型新刊書店で働き、腕を磨いた。80年代のサブカル好きで、テキストユニット〈TVOD〉のコメカという名前で、執筆などの活動も続けている。
「国分寺という土地柄なのか、面白いお客さんが多いです。店先を学生さんにお貸ししイベントを開いてもらったり、近所の個人商店と共に企画を考えたりしています」一人出版社やZINEも積極的に応援。〈早春書店〉を介した新たな出会いが広がってきている。
「閉じた空間にしたくはないんです。通りがかりの人も、気軽に立ち寄れる場所にしたいですね」