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秋から冬のジャケット考。〈KAPTAIN SUNSHINE〉デザイナー・児島晋輔の場合

秋冬のジャケットはフォーマルだけのものではない。日常に寄り添い、時に遊び心を添える存在として、大人たちは自由に着こなす。〈KAPTAIN SUNSHINE〉デザイナー・児島晋輔さんの視点から語られるジャケットとの関わりは、個性を映し出していた。

本記事は、BRUTUS「GOOD STYLE for Mr. BRUTUS 秋から冬のワードローブ。2025–26 A/W」(2025年9月16日発売)から特別公開中。詳しくはこちら

photo: Hiromichi Uchida / text & edit: Shigeo Kanno

時代や要素が異なるものをミックスした着こなし

普段から、ジャケットはよく着ますね。でもかしこまって着るということではなく、僕にとっては秋冬にカーディガンを着ることと同じ気軽な感覚です。古着が好きなので、新しいジャケットをヴィンテージデニムと合わせたり、革靴とスニーカーを使い分けたりして、自分なりのドレスアップとカジュアルダウンを楽しんでいます。

よく参考にしているのは、パリで街にいる普通のおじさんたちです。彼らのスタイルは、年季の入ったジャケットをごく自然に着こなしているのでとても興味深い。声をかけて写真を撮らせてもらうこともありますよ。

時代のクロスオーバーだったり、ワークウェアやドレスのミクスチャーだったりが、僕のジャケットスタイルの基本です。その方向性は、自分が作る〈KAPTA IN SUNSHINE〉の服のベースとしても反映されていますね。

児島晋輔
ウールジャケットに共地のパンツ。インナーは古着のダンガリーシャツをスタイリング。胸元にチーフを挿してアクセントに。
No.1039「秋から冬のワードローブ。」ポップアップバナー