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〈ライトイヤーズ〉代表・前田淳の3つの愛用品

BRUTUS961号『居住空間学2022』で、11人の方々に愛用のインテリアプロダクトを聞いた企画「わたしの愛用品」。本誌では“インドの家庭で織られたラグ”を紹介してくれた前田淳さんが、「実はこのモチーフが好きだったことに最近気づきました」と語る、かわいらしい愛用品について。

text: Masae Wako

インドの家庭で織られたラグ

インドの家庭で織られたラグ

10年前にインドの町ジャイサルメールの店で出会ったラグ。「家庭で織られたものだそうで、インディゴや天然染料で染色されています。数年後に店を再訪したら“あんなにいいラグはもう見つからないよ”と言われました。自宅の土間に敷いているためボロボロですが、旅の思い出が詰まっているので気にせず使っています」。

インドでみつけたガネーシャ

インドでみつけたガネー

「インドへ買い付けの旅に出かけた際、27年振りに訪れたヴァラナシで買ってきたガネーシャです」。ヴァラナシはガンジス川沿いにあり、多くの巡礼者が訪れるヒンドゥー教の聖地。ガネーシャはそのヒンドゥー教の神さまだ。太鼓腹の体に 片方の牙が折れた象の頭。4本の腕を持っていて、現世での幸せや富をもたらす存在として人気がある。

「インドの各地で見かけるガネーシャですが、はじめて欲しいと思うものに出会えました。ヴァラナシのお城に飾られていたものだそうで、優しげな表情とぽっこりお腹が気に入っています。もともと魔除けとして扉の上に飾るものだと聞いたので、いつか何かの建物を建てる際に飾りたいなと思っています」

娘がつくった象のオブジェ

娘がつくった象のオブジェ

手のひらに載るくらい小さな象のオブジェは、前田さんのお嬢さんが10歳のときに粘土でつくったもの。「自宅のダイニングの棚に飾っています。学校から持って帰ってくる途中で鼻が折れてしまったようで、ボンドでくっつけてあるのですが、その雰囲気もかわいくてなんだか気に入っています」。

「そういえば、これも象ですね、あんまり意識したことはなかったのですが、そういえば先日の買い付けでも藍染めの象のぬいぐるみをオーダーしてきました。もしかしたら象モチーフが好きなのかも……!」