虫好きが通う店、東林間〈うみねこ博物堂〉。雑貨店の奥に眠る、マニアも唸る珍奇な昆虫標本

昆虫趣味を始めるなら、愛好家たちが集う店へ駆け込むのが吉。初心者から玄人まで満足できる昆虫アイテムが並びます。標本や生体のみならず、標本制作用具、虫の専門誌や図鑑まで、すべてここで手に入れよう。

Photo: Koh Akazawa / Text: Koji Okano

うみねこ博物堂(東林間/神奈川)

ナチュラルテイストな雑貨店の奥には、
マニアも唸る珍奇な昆虫標本が眠る。

東林間エリアを東西に横切るシャンテ大通りは、個性的な店が点在し、雑貨好きには名の知れたストリート。こちら〈うみねこ博物堂〉では、昆虫をモチーフにした雑貨や文房具が揃う。「昆虫図鑑などを中心に、自然科学系の書籍も扱います。雑貨や本を買いに来て、虫にハマる人も多いですよ」と話す店主の小野広樹さん。自分で吸虫管を作って販売するほどの昆虫採集マニアだ。

雑貨、文房具のほか、鉱物や化石なども販売する
店内では雑貨、文房具のほか、鉱物や化石なども販売する。

販売する標本は甲虫が中心で、高さ約1mのタンスにコンパクトに収まる。ドイツ箱の中の昆虫も小型から中型の種が中心で、金色のプラチナコガネやオサムシなど、指先にのる大きさの標本が多い。また華やかな色彩の蝶よりも、ヤママユガ類など茶色系の蛾を好む小野さん。「落ち着いた模様がいいですよね。あまりメジャーでない、小さくて地味な昆虫の面白さを伝えていきたいと考えています。初心者のお客様も大歓迎です」