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昆虫標本を作るための便利グッズ。まずは揃えておきたい一式

標本にしたい昆虫の種類や形、大きさや状態によって揃える道具も変わる。自作する上級者もいるけれど、まずは揃えておきたい一式を紹介。

photo: Koh Akazawa / text: Koji Okano

ナイロンヘッド昆虫針

ナイロンヘッド昆虫針
チェコ製〈ENTO SPHINX〉のステンレス昆虫針。金色のナイロン製の頭が付き、刺しやすさは抜群。000号から7号まで11種、長さや太さが違う。100本入り770円(むし社)。

ピンセット

ピンセット
〈幸和ピンセット工業〉製は先端の形や材質、加工が多彩ゆえ、用途で使い分けたい。〈DUMONT〉製(左端)は極細で、微小な昆虫や細かな調整に役立つ。1,200〜9,200円(むし社)。

志賀昆虫針(赤有頭・青無頭)

志賀昆虫針(赤有頭・青無頭)
昆虫植物研究器具専門店〈志賀昆虫普及社〉製の針はステンレス製で錆びにくい。00号から6号まで8種あり、虫のサイズや用途に合わせて選ぼう。100本入り410〜600円(むし社)。

長方形角丸台紙

長方形角丸台紙
体に針を刺せない微小昆虫をゴム糊等で貼るための台紙。虫の大きさに合わせるため多様なサイズがある。〈ENTO SPHINX〉製。8×4㎜〜50×18㎜、100枚入り275〜990円(むし社)。

柄付き針

柄付き針
〈むし社〉のオリジナル商品。蝶や蛾の展翅のとき、翅をひっかけて上げるための針。柄の長さも程よく、軽くて使いやすい。触角の整形時にも活躍。550円(むし社)。

三角紙

三角紙
捕った蝶やトンボを傷つけずに持ち帰るための紙。小、中、大、特大と4種ある。〈エルアイエス〉製。各100枚335〜492円(むし社)。三角紙を収納する専用ケースもある。

展翅テープ

展翅テープ
展翅板の上で、蝶や蛾の翅を留めるために使用。幅の違うテープが5種入っており、展翅板の号数に応じて使い分ける。〈志賀昆虫普及社〉製。5種入り246円(うみねこ博物堂)。

傾斜展翅板

傾斜展翅板
蝶や蛾の展翅に必須。中央の溝や板の幅は、翅や腹部の大きさに合わせて選ぼう。翅が下がることに備えて板に傾斜がついている。〈三井工芸社〉製。1,980〜4,620円(むし社)。

ルーペ(25倍)

ルーペ(25倍)
レンズを本体部分に収納できる、可動式小型拡大鏡。微小な昆虫や細部の確認ができるのでフィールドでも活躍する。1,100円。S3(3倍)250円、Q(15倍)1,320円も揃える(むし社)。

平均台

平均台
美しい標本箱作りには欠かせない、標本やデータラベル等の高さを統一するための道具。穴に針を入れ、位置を微調整して高さを揃える。〈志賀昆虫普及社〉製。550円(むし社)。

標本箱

標本箱
上から、〈エルアイエス〉製ガラス蓋桐箱 中2,156円、〈バードウィング〉製ドイツ箱 1・2頭用2,860円、〈志賀昆虫普及社〉製ボール紙製標本箱 1・2頭用670円(むし社)。

標本箱オープナー

標本箱オープナー
開きにくいドイツ箱を開けるためのオープナー。ドイツ箱は気密性が高く、無理に開けると箱自体や標本を壊してしまう可能性がある。〈バードウィング〉製。2,200円(むし社)。