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インディーゲームガイド「未知の世界を探索」編。見知らぬフィールドを駆け回る5作品

はじめての人にも、そうじゃない人にも。大人が夢中になれるとっておきのインディーゲームを山田集佳さん、洋ナシさん、さやわかさんの3人が厳選。今回は「未知の世界を探索」をキーワードに5作品をご紹介します。

text: Sayawaka, Younashi, Shuka Yamada / edit: Kohei Hara, Shunsuke Kamigaito

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Stray(2022)

developer:BlueTwelve Studio
対応機種:PS5/PS4/Xbox/PC

迷い猫が解き明かす、機械仕掛けの町の謎

家族とはぐれた猫となり、ロボットが暮らすサイバーシティからの脱出を目指すアドベンチャー。人間の消え去ったネオン輝く未来の世界を、猫の視点で見ていく体験は唯一無二。段ボールに隠れたり、高いところに飛び乗ったりと、知恵と工夫で地上への道を切り開いていく。

「プレイヤーキャラクターの仕草は徹底的にリアルでかわいく、愛しくもたくましい。すべての猫好きにおすすめできるタイトルです。本作を原作としたアニメ映画の企画も進行中」(山田集佳)

Outer Wilds(2019)

developer:Mobius Digital
対応機種:PS5/PS4/Xbox/PC

22分後に消滅する世界で、最後に何を知るか

主人公は初飛行を控えた宇宙飛行士。しかしゲームの舞台となる星々は、ゲーム開始から22分後には太陽の爆発に巻き込まれて消滅してしまう運命にある。プレイヤーはゲームオーバーになる22分までのプレイを何度も繰り返して宇宙を探索し、情報を集め、この世界で何が起こっているのか突き止めねばならない。

「ジェイムズ・P・ホーガンの小説『星を継ぐもの』にもたとえられる、壮大な宇宙が舞台の作品です。SF好きは絶対にやった方がいい」(さわやか)

Subnautica(2018)

developer:Unknown Worlds Entertainment
対応機種:Switch/PS5/PS4/Xbox/PC

視界360度が海。圧倒的な逆境で始まるサバイバル生活

主人公の不時着した惑星は、地面のほとんどない、海ばかりの星だった。当然、真水も食料もないし、海中で酸素がゼロになれば溺死する。いきなりそんなところへ投げ出されて、サバイバルするハメになるゲーム。酸素ボンベやナイフを自作し、少しずつやれることが増えていくのが面白い。

「広い世界を旅するオープンワールド系の作品なのに、行ける場所が海ばかりという変化球で人気を集めた作品です。謎めいたストーリーにも引き込まれます」(さやわか)

Sable(2021)

developer:Shedworks
対応機種:PS5/Xbox/PC

まるでメビウスの絵画。みずみずしく鮮やかな景色に出会う

砂漠の広がる惑星が舞台。仮面を着けた少女を操作し、成長の儀式として一人旅を行う。小規模ながらオープンワールドになっており、世界の大きさが感じられる。最大の特徴は、フランスのバンド・デシネ作家メビウスの絵柄をゲームで再現したようなグラフィック。

「大友克洋や江口寿史をはじめ、日本の漫画家の多くがフェイバリットとして挙げるメビウス。彼の絵の世界に飛び込んだ気分を味わえる。軌跡を描いて広い砂漠を滑走するホバーバイクに感動」(さやわか)

ファミレスを享受せよ(2022)

developer:月刊湿地帯
対応機種:PC

永遠の時間も、ドリンクバーさえあれば大丈夫

“永遠のファミレス”こと「ムーンパレス」から出られなくなってしまった主人公。ポイント&クリックで探した話題をもとに、同じく店内に閉じ込められた人たちと会話し、外に出る方法を探していく。

「月が輝く深夜の静謐(せいひつ)な雰囲気と、癖のある愛すべきキャラクター、悠久の時とドリンクバーが渾然一体となり、いつしか壮大なSFが紡がれていきます。itch.ioで公開されているブラウザ版は無料でプレイできるので、ぜひムーンパレスへと迷い込んでみて」(山田集佳)

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