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インディーゲームガイド「極上の謎解きタイム」編。推理と考察の醍醐味を味わう5作品

はじめての人にも、そうじゃない人にも。大人が夢中になれるとっておきのインディーゲームを山田集佳さん、洋ナシさん、さやわかさんの3人が厳選。今回は「極上の謎解きタイム」が味わえる5作品をご紹介します。

text: Sayawaka, Younashi, Shuka Yamada / edit: Kohei Hara, Shunsuke Kamigaito

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Her Story(2015)

developer:Sam Barlow
対応機種:PC/iOS/Android

パソコン内の動画ファイル検索が事件解決のカギとなる

誰かのPC内に保存された動画を、手当たり次第に再生していくゲーム。内容がバラバラで最初は無関係に思えるが、プレイヤーはやがて、これがある事件の関連資料だと気づく。各動画に登場した言葉を検索すると、それを含むファイル一覧が表示され、新たな動画を再生できるシステム。動画に映った断片的な情報から事件のカギとなる言葉を推測し、真相に迫る。

「誰もが日常的に行っている“検索ワードを探す”ことをゲーム化した斬新なアイデアが最高」(さやわか)

Disco Elysium(2019)

developer:ZA/UM
対応機種:Switch/PS5/PS4/Xbox/PC

海外文学を読む気分で、膨大かつ衒学的なテキストに溺れる

精神的に追い詰められた刑事が殺人事件を捜査する物語。人と話すたびに民族、哲学、政治的主張、文化などについて、時に熱く、時にユーモラスな議論が行われ、さながら重厚な海外文学のよう。

「とにかくすごい文章量。ゲーム内で何をしても、何を言っても、大量のテキストで反応が返ってくる。それだけ細部まで作り込まれた、プレイヤーが自由に振る舞えるゲームだということです。思うままにプレイし、自分の信じる結末を選んでみてください」(さやわか)

鳥類弁護士の事件簿(2015)

developer:Sketchy Logic Games
対応機種:Switch/PC

緻密な動物たちのイラストで彩られた法廷劇

風刺画家J・J・グランヴィルのイラストをモチーフにしたペン画風のグラフィックが魅力的な法廷推理アドベンチャー。舞台は多彩な動物たちが暮らす1848年のパリ。弁護士として事件を調べるうちに、革命につながる大きな謎が見えてくる。

「手がかりを集めて裁判に挑む『逆転裁判』フォロワーの一つ。かわいくも大人向けの物語に、軽妙で風刺の効いたセリフ回しがユーモアを添えています。日本語で遊べるのはNintendo Switch版のみとなっています」(山田集佳)

7 Days to End with You(2022)

developer:Lizardry
対応機種:Switch/PC/iOS/Android

未知の言語を習得すると、恐るべき過去が見えてくる

目覚めると、そばに一人の女性がいる。記憶を失った主人公は、彼女の正体どころか、話す言葉すらわからない。話しかけても、ゲーム画面上には意味不明な文字列が表示される。彼女に様々な言葉をかけ、反応を見ながら、表示される単語がどんな意味かを一つずつ理解していこう。果たして彼女は何を伝えようとしているのか。そして自分はいったい誰なのか?

「外国人と身ぶり手ぶりで対話しつつ、言語を習得していくような気分がちょっと味わえます」(さやわか)

Tangle Tower(2019)

developer:SFB Games
対応機種:Switch/Xbox/PC/iOS/Android

凶器は絵の中?不可思議な事件を追え!

フレイヤ・フェローは肖像画を描くその真っ最中に殺された。胸を刃物で刺されたようだが、凶器は見つかっていない。だが、不思議なことに彼女が最期に残した絵には血に塗れた刃物を持つ人物が描かれており、そのナイフの赤はなんと彼女の血だったのだ。絵が人を殺すなどあり得るのか?私立探偵グリモアとサリーが不可思議な事件に挑む。

「コミカルなアートワークも見どころで、キャラクターのアニメーションが生き生きしていて魅力的です」(洋ナシ)

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