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奇奇怪怪の百貨戯典:雑誌連載の最終回を飾る根本を覆す衝撃の告白論

Podcast番組「奇奇怪怪」のMONO NO AWARE・玉置周啓とDos Monos・TaiTanが、予算100円以内で売られている中古書を今この時代に読み返す連載の第29回。前回の「隠したいけど本当はバレたい承認欲求論」を読む。

text & edit: Daiki Yamamoto

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TaiTan

2年間にわたって100円の本を読まされ続けた連載も今回がいよいよ最終回というわけだ。ここで、百貨戯典ファンに衝撃の告白をさせてもらおう。連載の12回目以降、俺は課題の本の中身を一度も読んでいない。

周啓

そんなことあっていいのかよ。

TaiTan

信じてついてきてくれたみんなには申し訳ないけど、編集部から毎月送られてくる本はただ部屋の隅の方に積まれているだけだった。

周啓

それに引き換え、俺は全部読破してるのにしゃべれなかった。

TaiTan

君は本を読んだうえで取材を欠席するというプレーもしていましたね。これはすごいことですよ。読んでないやつが一人でしゃべっていたんだから。それがブルータスの誌面を埋めていた、という。

周啓

SNSではTaiTanの浜崎あゆみ論がちょっとだけ話題になったりしたね。「TaiTanってヤツは見る目がある」って。

TaiTan

で、全部の本を読んだ周啓くんの一番の思い出は?

周啓

やっぱり『100日後に死ぬワニ』とか『人生がときめく片付けの魔法』が今読んでも泣けたことかな。100円で売られている本も全然面白いじゃん、っていうのがこの連載のコンセプトだったし。途中から「読まなくても面白い」という企画になったけど。

TaiTan

最後に、百貨戯典ファンのみんなにお知らせです。実は次の企画も動き始めていて、まだ詳しくは言えないんですが「一番稼ぐ連載」を企てております。最も稼ぎを生み出すとはなんなのか。乞うご期待

周啓

僕はその話は初めて聞くので、呼ばれていないんだと思いますけど。いい連載になりそうですね。

TaiTan

百円から億万長者を目指す、ということで。稼げるようになったら君も呼ぶよ。……結局、最終回も金の話だったな。

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