BRUTUS読者が選んだ、読み進めるほどに怖くなる、ホラー作品ガイド
2.5怖 映画:『サスペリア』
監督:ルカ・グァダニーノ/米・伊/2018年
言わずと知れたホラー映画の金字塔『サスペリア』のリメイク版です。キーワードは「魔女」「コテンポラリーダンス」「トム・ヨーク」。上記のどれかがアナタのアンテナに引っ掛かるなら間違いない作品となってます。「考えるな!感じろ」アチョー……。(1310)
3.5怖 漫画:『血の轍』
著:押見修造/2017年〜/小学館
ホラージャンルとして描かれてはいないのだが、ラフスケッチのようなザラザラした質感で、絶妙な異形さを見開きアップとかで見せてくる目からくるインパクトと、ストーリーのじっとりねっとりとした流れ方がめちゃくちゃ怖い。(SHIBA SHIBA)
3.6怖 漫画:『ミスミソウ』
著:押切蓮介/2007〜2009年/ぶんか社
漫画も映画もノベライズも綺麗で陰惨で容赦がなく、恐ろしい作品です。 自分の中でベストホラー級の作品。 「幻は夜に成長する」(恒川光太郎)を読むたびに魂をどこか遠いところに連れて行かれそうになる。 怖いものは美しくて物凄く魅力的なのだろうな。(田辺青蛙)
3.7怖 小説・本:『魔女が全てを壊していった』
著:如月新一/2022年
『魔女が全てを壊していった』は現代の横浜にやってきた魔女によって住人たちが支配されて狂っていくホラーなのですがそれだけではありません。主人公が殺し屋だし、話のスケールがこぢんまりとしていません。魔女も怖いけど、殺し屋なら勝てるんじゃないかなとわくわくしながら読みました。しかししっかり怖く、ホテルを舞台にした銃撃戦や、見るのもおぞましい描写や展開もあり、お化け屋敷かと思ったらジェットコースターに乗っているようでした。そしてラストがとにかく不穏で、ホラー小説でここまでできるんだと新しくて感動しました!映画化してほしいホラー小説です!!(冷奴百個)
4.0怖 漫画:『不安の種』
著:中山昌亮/2002年〜2005年/秋田書店
日常に潜む怪異の理不尽さがこれでもかというぐらい描かれていたり。ここで終わり!?ってところで話が終わるのがまぁ嫌らしい(褒め言葉)です!ギャアー!という怖さではなく、ふとした瞬間に思い出してジワジワくる……そんな感じの怖さです。(NAO)
4.0怖 YouTube:4TH WALL
フィクションなのかノンフィクションなのか、微妙な線引きで観ていると変な感覚になる。(kaiman)
4.4怖 映画:『呪怨』
監督:清水崇/日本/2003年
学生時代に観たきりですが、VHS版の異様さが怖かったのを覚えています。サブスク配信されていますが、もう1回観るのは憚られる後味の悪さ……友人宅で観賞し、その友人宅の家の造りがあの家にちょっと似ていると思ったけど言えなかった記憶があります。(えり)
BRUTUS本誌では「3.9怖」と判定!
4.7怖 お笑いライブ:「滑稽」(Aマッソ単独公演)
2023年/公演・配信終了
オンライン配信でも相当怖いのに、舞台で観劇した人の想像たるや……。(ありちゃん)
5.0怖 小説・本:『怪談徒然草』
著:加門七海/2022/KADOKAWA
著者が実際に体験した怖い話を集めた怪談本です。内容が怖いのはもちろん、この本を読んでいると必ず怪異が起こるのです。どこからともなく「ピッシッ」「パキッ」といったラップ音が聞こえたり、すーっと空気が変わったり、開いているドアから何かの気配がしたりします。必ずです!本当に気味が悪いのでそのたびにもう読むまい、と思うのですが、しばらく経つと怖いもの見たさでまた読んでしまい、また怪異に遭遇するというループです。読者のレビューでも同様の経験が報告されているので、この本には絶対に何かありますね。(chakota)
5.0怖 YouTube:オウマガトキFILM
圧倒的な編集力の高さ。一本の映画を見たような満足感。そしてなによりも怖い。見てはいけないものを、見てしまったという、後に引きずるほどの怖さ、不気味さ、本当の恐怖。(いちか)
しっかり怖い!他のホラーコンテンツじゃ満足できなくなってしまいます。(yk)
5.0怖 ゲーム:『SIREN』シリーズ
PS3/2003年
ゲームのそのものがまず難しい、助からない、救いがなくて怖いのですが、シナリオや設定の深さ、知れば知るほど興味が尽きず。今年20周年を迎えますが、今も新しいファンが増えています。ナンジャタウンでコラボしているお化け屋敷もゲームを知ってる人ならメチャクチャ怖いと思います(笑)『SIREN2』は小説も含めて怖すぎます……。(ハム子)
BRUTUS本誌では「4.4怖」と判定!
5.0怖 アトラクション:USJ ハロウィーン・ホラー・ナイト
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン/大阪
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンだからこその、「ハリウッド・ホラー映画の世界観の中にある、ジャパニーズホラー映画の雰囲気とか演出とかもある、ホラーコンテンツ・パフォーマンス」として、ホラーエンタメに特化になりまくりのホラーコンテンツのホラーアトラクションだからです。(わんだあじげん)
5.0怖 映画:『ヘレディタリー/継承』
監督:アリ・アスター/米/2018年/各動画配信サイトで配信中
たとえば悪霊や怨霊が危害を加えてくる映画だと姿が見えないにせよ、映画を観る側はなんとなくその正体が漠然と掴めるものが多いものの、この作品はいったい何が起きているのかが掴みにくいと思うんです。自分も1回観ただけだと把握しきれませんでした。でも、2回、3回と観て、何が起きているのかがわかったときの衝撃というか不気味さは、他の映画でも類を見ないくらい突出しています。細かい伏線をパズルのピースのように拾い上げて組み上げると、ゾッとする全体像が浮かび上がる感じ。一言でこの作品を説明するのなら、継承するつもりのないものを、いつの間にか継承させられてしまう単なるプロセスです。(708)
BRUTUS本誌では「3.8怖」と判定!
5.0怖 YouTube:ゾゾゾ
丁寧な探索・考察。時に淡々と、時に激しくゾゾゾっとする。のりしろの部分を視聴者が想像することで新しい怖さが生まれていきます。落合さんたちメンバーのユニークさや、見やすい画面作りも魅力のひとつ。ひとことでまとめると「これが見たかったんだ!これが!」。(しゃちょう)
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