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スケートボーダー・堀米雄斗が語る夜「東京の夜のストリートはきっと楽しいはず」

酒も要らない、音楽も要らない。そんな夜遊びがある。薄暗い公園で、無人の路上で、必要なのは仲間たちと遊び道具だけ。東京の夜は何もネオンの下だけに存在するのではない。東京を舞台に遊ぶ少年たちの終わらない夜。

photo: ROLLSWYZE / text: Kunichi Nomura / edit: Akihiro Furuya

「東京の夜のストリートはきっと楽しいはず」

夜はずっとスケートしてました。今は日本のストリートで夜滑ることはしなくなってきましたけど、パークでも夜中の1時まで滑ったり。それこそ高校生の頃はよく朝まで滑ったりしてました。夜に撮る映像はかっこよく見えるんで、ずっとクルージングして始発まで滑ってましたね。宮下公園の近くの歩道にスケーターが集まっているところがあって、公園内とかをめちゃくちゃ滑ったりしてました。当時は今ほどスケーターがいなかったけれど、一人で街に行っても誰かしらがいて、知らない人とでもそこでセッションしたり。けどずっと同じ場所にはいなくて、そこから色んな場所を回ってましたね。

スケートボーダー・堀米雄斗の終わりなき夜
ダンススペース中央部に設けられたスケートランプでのデモ。小学生にも体験できるようにと、デイイベントと夜のライブと2部構成。

東京の夜、めちゃくちゃ好きです。今はLAに住んでいるし、向こうの夜も好きですが、向こうは本当に車文化の街だし、それに比べて東京は全然違いますよ。夜というと僕にとってはとにかくスケートで、NYは東京と似ている部分もありますが、東京は街の光がすごいんでやりやすい。向こうの友達にも東京の夜のストリートはきっと楽しいっていつも話してます。昼より夜だと(笑)。東京駅とか大手町あたりはけっこういろんな滑りたくなるようなスポットが固まっているんで、フィルムを撮るには最高なんですけど、パーク以外で滑れるところというのが日本はないです。渋谷とかで、人がまずいないような場所やスポットを夜だけは許可取ってスケートできるようなことをやっていきたいですね、夜の街で大会とかを。