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洞窟探検家・吉田勝次が愛用する山道具。〈Strem Trail〉のヨクスプローラーⅡ

山歩きの楽しみ方が人それぞれなら、当然道具の選び方もそれぞれ。道具選び自体が山歩きの楽しみになっているというギア好きも多いでしょう。そして、選んだ道具からは、その人が山とどう向き合っているかが見えてくるものです。

photo: Katsuji Yoshida / text: Kei Ikeda

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あらゆる状況に対応できる汎用性が大事。ないならば、作ってしまえばいい

洞窟は潜ってみるまで中の情報が全くありません。いわば未知に挑む探検なので、あらゆるフィールドにアプローチするための、アウトドアの集大成的な技術と道具が求められます。洞窟内は湿度がとても高く、一度濡れたものは乾きません。濡れていい装備は濡れると割り切り、寝袋など濡らしたくない装備は徹底的に防水することが重要です。

このバックパックは水が入る前提であえて排水用の穴を開けていて、荷物は小分けにして防水するという発想で設計したもの。防水カバンを売りにするメーカーに理解してもらうのに1年かかりました。未知に挑むには、時に常識にとらわれない発想が必要なんです。

人類にとって地上には未知の場所はもうありませんが、地中には誰も見たことのない空間がまだまだ眠っています。洞窟探検はキリがないからやめられないんですよ。

吉田勝次の山道具

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