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レストランオーナー・山戸浩介が愛用する山道具。〈patagonia〉のベンガ・ロック・パンツetc.

山歩きの楽しみ方が人それぞれなら、当然道具の選び方もそれぞれ。道具選び自体が山歩きの楽しみになっているというギア好きも多いでしょう。そして、選んだ道具からは、その人が山とどう向き合っているかが見えてくるものです。

text: Yuriko Kobayashi

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日々の暮らしと自然を切り離さない。自由でおおらかなコットンパンツ

八ヶ岳南麓に暮らす僕にとって山は生活の延長線上にあるもの。本格的な登山をする際は機能的なアイテムを使いますが、近所の低山を歩く時にはデイリーにも着ているコットンパンツを選びます。綿は化繊より着心地がいいし強度もある。何より日常着のまま山へ行くという感覚が、暮らしと自然との境界線がない今のライフスタイルに合っていると感じるから。

QUIET SPORT〉のドゥーパンツはシルエットが綺麗で、夏でもコーデュロイを穿くのが好きな僕にはたまらない一本。〈patagonia〉のベンガ・ロック・パンツは化繊混で適度な伸縮性があるので、ボルダリングやクライミングをしても快適です。「山に綿製品は御法度」と言われますが、自然との接し方や遊び方、自分の対応力によって自由に選択していい。そんなおおらかな気持ちで山を楽しんでいます。

山戸浩介の山道具

〈QUIET SPORT〉のドゥーパンツコーズ、〈patagonia〉のベンガ・ロック・パンツ

右/〈patagonia〉のパンツは破れた箇所をダーニングして愛用。使うほどに味が出るのも綿製品のいいところ。

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