ハレアカラ山中腹のクラにある〈オオ・ファーム〉。
約3万㎡の広大な敷地で、さまざまな野菜やフルーツ、コーヒーなどを育てている。こちらの大きな特徴は、有機農法、なかでも不耕起栽培(No-till farming)にこだわっていること。
土を耕さず、植物本来の力を信頼しながら肥沃な土壌を保つ農法で生み出されるとりどりの作物は驚くほどに味が濃い。採れたての作物をファーム内のキッチンで調理した朝・昼食の至福感!
どんな高級レストランにも負けない味わいだ。
パイアからマカワオへ向かう通り沿い、ノースショアを見渡す高台に立つ〈ルメリア・マウイ〉。
2万㎡を超える広大な敷地に、歴史的な建物をリノベーションして生まれた全24室の宿泊施設、ヨガスタジオ、有機栽培のファームなどが点在していて、アメリカ本土などから、ヨガのリトリートに来るゲストも多い。
静かな敷地内にいると、風の音も鳥の声も、町よりずっとはっきりと聞こえる。ここだけゆっくりと時間が流れていくような不思議な場所だ。
小さな町、ハイクの山道を分け入った場所にある〈ココナッツ・インフォメーション〉。
その名の通り、ココナッツについてのすべての情報はここにある。運営するライアン・バーデンは、ココナッツという植物の魅力に「取りつかれた」と笑う。
古くからハワイのどこにでもあるこの植物が、優れた有用性にもかかわらず活用されなくなっている状況を改善しようと、ココナッツ畑の中に建てたこの建物で啓蒙活動に取り組んでいる。
ヒッピーやサーファーたちが作り上げた
オーガニックタウン。
ひょうたんを横にしたような形のマウイ島の、“くびれ”部分に近い海沿いの町パイア。
19世紀後半からサトウキビ産業で栄え、その衰退とともに町も一度は衰えたが、1970年代頃からヒッピーたちが、続く80年代にはサーファーたちが集って注目を浴びる。
それらの人々に呼応するように、オーガニックスーパーやビーガンカフェなどが出現した。
プランテーション時代の面影を残すレトロな建物と相まって、レイドバックした空気の流れる居心地のいい町。
「カイトビーチ」とも呼ばれる、カフルイ空港すぐそばのカナハビーチ。
午後になると豊かな風が吹き、腕利きのカイトサーファーたちが続々とやってくる。