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ミュージシャン・渡辺俊美が作った理想的なハットブランド〈HEADS〉

TOKYO NO.1 SOUL SETやTHE ZOOT16の渡辺俊美が、ハットブランド〈HEADS〉をスタート。その理由にはやはり過去の音楽家たちへの憧れがあった。

Text: Katsumi Watanabe

渡辺俊美が提案する
エレガントな帽子のスタイリングとは

「ブランドを発足した理由の一つは、やっぱり僕自身が昔から帽子が好きだったからなんですよね。小学生の時にジュリー(沢田研二)やCharさん、中学生になってからはザ・クラッシュやザ・スペシャルズなど、大好きなミュージシャンが、みんなハットをかぶっていた。

田舎ではかっこいい帽子が買えなかったので、上京してからすぐ原宿へ買いに行きました。その後、80年代後半からクラブでDJをするために、レコードを買っている時も、粋でかっこいいハットのジャケットが目に留まって(笑)。

ジャッキー・マクリーンやセロニアス・モンクなど、今でも好きな作品は多い。最近、男性の帽子といえば寝癖を隠すようなスタイルが多いけど、〈HEADS〉では、ジャズマンのように髪をセットし、ハットをかぶるようなエレガントなスタイルを提案したいと思います」

〈HEADS〉では、縁のあるミュージシャンやデザイナーらと、さまざまなコラボレーションを予定している。

「コロナ禍でライブやフェスなどが中止になり、友達や仲間たちと、思い出を作ることができなかった。それが本当に残念に思ったんですよね。

音楽を制作する中で、もっとたくさんの人と“あの時、良かったね”と言い合えないか、考えた結果、ミュージシャンや作家さんなど、普段からハットをかっこよくかぶっている仲間と一緒に、帽子を作ろうと考えたんです。

みんなアイデアを出してくれて、約1年で出揃った感じです。早く帽子を楽しみながら、気兼ねなく出かけられる日が来るといいな」

〈HEADS〉に
インスピレーションを与えた3枚

〈HRADS〉ブランドのインスピレーション音楽
(左)『Basie's Basement』Count Basie (中)『Sylvia Telles U.S.A.』Sylvia Telles (右)『The Veryest』George Young Revue