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ハードリカーがある風景:ラランド・サーヤが語るお酒とコミュニケーション

強いお酒は本当は優しい。だから特別な日も、なんでもない日も、ぐいっと飲み干したくなる。割ったり、ストレートでそのまま飲んだり、カクテルを楽しんだり。8者8様の暮らしを彩る、ハードリカーがある風景。

illustration: Hiroki Muraoka / text: Neo Iida

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まだ(お酒の)
本気出してないだけ

前は家でいろんなウイスキーを用意してハイボールを作るのが好きだったんですけど、最近は次の日に持ち越さないように、焼酎が多いですね。

仕事終わりや休日、時間あるときは早い時間から飲みます。お酒がないと一日の締まりが悪い気がして。

しっぽり飲むというより、テンション高くなるタイプです。芸人同士でも、飲んでお笑いのセオリーとかネタ作りについて語る人とは飲むのやめちゃうので、変なくだりでふざけたり、バカなことしたりするのが好き。

最近は“飲みニケーション”って言葉もなくなっちゃいましたけど、お酒好き同士だったら飲みニケーションした方が距離が縮まる気がしていて。

特に私は人見知りがすごいので、お酒に助けてもらうことが多いんです。まずはシラフの状態でおしゃべりして、「あとは生身の人間同士、酒飲んで話そうや」って感じですね。酔った状態で100%の社会人でいられる人なんていないし、醜態を晒して底辺を見せ合う関係ができると嬉しくなります。

お酒が好きすぎて、事務所にバーカウンターを置く話も出てて。相方のニシダは弱いんですけどね。アイツは女の子が頼むような、ちっちゃくてピンクでパイナップルがのってる、ヨッシーアイランドみたいなカクテルばっか飲んでます。

Hiroki Muraoka イラスト

学生時代は失敗も多かったです。八王子に住んでたので、飲み会後にベロベロの状態で中央線に乗ると、終点の高尾駅まで行っちゃうんですよ。気づいたら麓で寝てて、「寒っ!」って寒暖差で目が覚める。怖かったです。

お酒は強いんですけど、たまにキャパを超えてしまうんですよね。マネージャーにも、飲み方は上品だけど酒量が下品って言われてます。積み上がった酒の量がえげつないって。

でも、私たちってテレビのお仕事をいただくようになった頃にはもうコロナ禍だったので、番組の打ち上げを経験してないんですよ。だからまだ業界に醜態を晒してないし、酒の強さも生かし切れてない。早く酒の力を解放したいですね。

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