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グルマン温故知新:幡ヶ谷〈yum〉点心は1個から、小皿の一品料理も魅力

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「ワインにしチャイナ!」。ホテル出身の職人が仕込む点心はワインとともに、肩肘張らずにお楽しみあれ、というスタイルが楽しい。中国の奥深き食文化の一端を、カジュアルに堪能できる新スポットへ。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Kei Sasaki

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yum(幡ヶ谷)

点心は1個から、小皿の一品料理も魅力

カジュアルなワイン酒場の激戦区・幡ヶ谷に強力な新星現る。点心師で料理人の西原みのりさんとソムリエの渡邉與義(くみよし)さんがタッグを組む点心メインの中華×ワイン酒場だ。点心は小籠包に焼売、餃子、春巻きなど約15種。定番のほかに、今なら菜の花など旬の素材が生きたオリジナルが時季替わりで登場する。

キャリアの初期に点心に魅せられ、グランド ハイアット 東京〈チャイナルーム〉やモダンチャイニーズ〈シリーズ〉で点心師として経験を積んだ西原さん。渡邉さんとは〈シリーズ〉で出会い「気軽な酒場をやりたい」と意気投合、出店に至った。共にガストロノミーレストラン育ち。

タレなどをつけず熱々を口に運べる点心の味作りに、ナチュラルワインに加えオリジナルカクテルや中国茶と幅広い飲料の提案に、その実力を感じる。旬魚や鴨肉の一品も2,000円以内で、一人客にはハーフポーションも快く対応と懐も深く、何度も足を運びたくなる。

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