Eat

Eat

食べる

グルマン温故知新:神楽坂〈焼き福3階〉肉厚で食べ応え満点。フグでお腹いっぱいに!

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「フグは鍋より、焼きで」。フグといえばまあ鍋が主流な中、焼肉スタイルで提供する新店が登場。仕掛け人は日本のフグ消費量の約5割を占める関西・大阪出身。エレベ ーターのないビル上階という立地だが、辿り着けばパラダイス!フグ愛が増すはず。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Kume Mamiko

連載一覧へ

焼き福3階(神楽坂)

肉厚で食べ応え満点。フグでお腹いっぱいに!

大阪に創業、四十余年の歴史があるトラフグ料理専門店〈玄品〉の新業態店。〈ホルモン酒場 焼酎家「わ」〉〈肉山〉を手がけるヒットメーカーの光山英明さんがプロデュースしたとあってフグの新しい魅力が満載だ。

これまでの概念にとらわれず、カットの仕方や料理内容も一から見直し。食べ応えを追求した内容に。コースは湯引きの付き出しに始まり、刺し身はてっさとぶつ刺しを2種盛りで。唐揚げも異なる部位が食べ比べでき、かぶりつけるほどのサイズ感だ。

主役の焼きふぐも斜めにそぎ切りした身は大ぶりで分厚く、見た目からして圧倒される。皮のとおとうみはあえてぬめりを残すことで、ホルモンのような食感を楽しませる。鍋ならポン酢が一般的だが、加えて塩ニンニク、もみじおろし、韓国の青唐辛子のプルコッチが添えられているのもポイントが高い。

これほどのコースを存分に堪能し、飲み放題付きで大阪価格の12,000円。食い倒れも本望。

連載一覧へ