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グルマン温故知新:池尻大橋〈OMA〉昼も夜も深夜も使える、今様コの字酒場

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「クラフト居酒屋」。造り手のキャラクターが色濃く反映されるクラフトビールやクラフトジンのごとく、店の作り手の思いが込められた小体な酒場が、池尻大橋に登場。オープン早々からそれぞれの街に根づいている様子で、長く愛される予感が。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Haruka Koishihara

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OMA(池尻大橋)

昼も夜も深夜も使える、今様コの字酒場

3種類の木材が贅沢に使われたコの字形カウンター、その上に林立するクラフトジンや焼酎の酒瓶、そして〈TANNOY〉のスピーカーが目を引くこの店は、2つの顔を持つ。

昼はショウガ焼き、アジフライなどの王道メニューが並び、スピーカーからはラジオが流れる“ザ・定食屋”。そして夜は、創作和食と幅広い音楽を楽しむ居酒屋に変貌する。

内装デザインなどプロデュースを手がけるのは、同じ池尻の喫茶店〈drip〉や中目黒のスナック〈ドリーム〉を運営する榊原祐樹さん。料理長の佐々木幸治さんら前職の飲食店運営会社時代の同僚と看板を上げた。

日本酒、クラフトビール、ナチュラルワインなど“広く深い”酒の品揃えに合わせて、フードの振り幅も広め。定番のポテサラや、フルーツを使いひとひねりした酒肴もあれば、食べ応えある肉料理や和めるおでんも。食やカルチャーの複合施設〈大橋会館〉もでき、注目度が高まる街の新星だ。

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