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グルマン温故知新:目黒〈NANCY〉食べ疲れしない小皿で楽しむ“和中華”

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「人気系列の立ち飲み中華」。町中華にガチ中華とこのところトレンドになっている中華料理に、気軽な立ち飲みスタイルの新店も増えている。人気店の系列でメニューは小皿料理がメイン。こだわりの食材に和洋のアレンジを効かせ、1皿1,000円以下が中心の価格設定とくれば行くしかない。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Kume Mamiko

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NANCY(目黒)

食べ疲れしない小皿で楽しむ“和中華”

目黒で人気を集める〈酒場シナトラ〉〈タイ食堂くるみ〉に続き、同エリアの雑居ビル内にオープンした新店がこちら。一方が和食、もう一方がタイ料理、ならば3店舗目は地理的にも中間に位置する中華と思いつき、今までやったことのない新業態にチャレンジした運びだ。

「ガチすぎると味が濃く刺激が強かったりするので、和テイストを加えながら“なんちゃって”にならないよう本格的な中華料理のエッセンスを取り入れて、立ち飲みスタイルを目指しました」とは総料理長。

メニューに並ぶのは、旬の鮮魚に黒毛和牛と引きの強い素材ばかり。酔っ払いエビならタルタルにアレンジし、塩辛のようなアテに。よだれ鶏ならぬ、よだれブリ。豆豉(トウチソース)で供する牛ハツのユッケなど、ひねり方も通好み。発酵調味料に四川唐辛子やラー油、花椒(ホワジャオ)などのスパイス使いも巧みでワクワクする。ナチュラルワインにクラフトサワーと酒の選択肢も多い。

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