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グルマン温故知新:武蔵小山〈めしや チュウニカイ〉店主の選曲と蕎麦屋仕込みのだしが決め手

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「今宵は音楽酒場で」。メニューや空間、サービスと同じくらい、飲食店にとって、音楽は個性が発揮される重要な要素。武蔵小山にオープンした新店は、選曲に秀でたカジュアル和食。おいしさとの相乗効果で、満足度も爆上がりです。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Mamiko Kume

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めしや チュウニカイ(武蔵小山)

店主の選曲と蕎麦屋仕込みのだしが決め手

店主の中畑繁男さんは人気アーティストにも楽曲を提供するヒップホップの作曲家。「音楽業界では裏方でしたが、お客さんのリアクションをダイレクトに感じたくて」料理人に。蕎麦屋で10年腕を磨き、晴れてオープンした和食居酒屋がこちら。

品書きには牡蠣(かき)のオイル漬けやポテサラと酒のつまみにうってつけの前菜に、信頼する鮮魚店から仕入れる季節の鮮魚、シュウマイ、アジフライ、ハムカツとそそられる品々が揃い踏み。

だし使いは中畑さんの得意とするところで、カツオ節、宗田節、サバ節、昆布を合わせ、蕎麦つゆ風に味の輪郭をはっきりと。牛ザブトンのユッケ風ならタレのベースに。土鍋ご飯にはだしを注ぎ、ひつまぶし風に食べさせる趣向も気が利いている。

音楽は70年代のソウルやファンクを中心に、週末は古めのハウスでテンションを上げていく。だしも、音も、きかせ上手な中畑さんは「おいしかった」よりも「楽しかった」を目指す。

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